報道発表資料
環境省では、政府の成長戦略の一環として、我が国の企業が有する技術を活かしてアジア域内の水ビジネス市場への進出を支援する目的で、平成23年度より「アジア水環境改善モデル事業」を実施しています。本モデル事業の実施を通じ、水質汚濁が深刻化しているアジア諸国への我が国企業の進出を促進し、水環境の改善を図ります。
昨年度に引き続き、モデル事業の実施主体として、アジア域内で水環境改善ビジネスを展開するための実現可能性調査(FS)及び翌年度以降の実証実験を実施する事業者等を平成25年8月9日(金)から9月10日(火)までの間募集します。
なお、今年度は大洋州も実施対象とします。
1.目的
急激な成長を続けるアジアの多くの地域では、人口増加に伴う都市化や工業化、それに伴う環境問題の発生が課題となっています。これまでもODA関連事業を中心に様々な形でこうした課題に対する支援は行われてきていますが、これらに加え、今後は、かつての激甚な水質汚濁問題を克服する過程で培われた我が国民間企業が有する技術やノウハウを、現在アジア諸国が直面している課題解決に活用し、日本を含むアジア全体の持続可能な経済成長のエンジンとすることが重要です。
環境省では、本モデル事業の実施を通じ、我が国の民間企業による、アジア域内の水質汚濁が深刻化している地域の水環境改善を目的とした各種事業(中小規模生活排水処理や産業排水処理、水域の直接浄化、モニタリングなど)の展開が促進されることにより、アジア各国の水環境が改善されることを目指しています。
2.モデル事業の概要
アジア諸国の水環境を改善する事業計画を広く公募し、応募のあった事業計画について有識者により構成される検討会にて厳正な審査を行った後、モデル事業を実施する事業者を選定します。
選定された事業者は、提案した地域において、実現可能性調査(FS)を通じた事業計画書の作成、事業計画に基づく実証試験及び事業効果・ビジネスモデルとしての適用性の検証を行います。モデル事業の実施を通じ、海外展開可能性国の情報収集・分析、ビジネス化に向けた課題抽出、実現可能性を向上させるための現地の行政施策の検討、実証調査を通じた現地関係機関に対する事業実績の構築及びこれら一連の経験を通じたノウハウ等の国内への還元等を行うことにより、今後、水環境改善技術を活用したアジアにおける効果的な水質保全対策、ビジネスモデルの確立及びその普及に役立てたいと考えます。
3.対象事業
対象とする事業は、次の(1)から(2)のすべてに合致する具体的な海外展開計画のある事業とします。
(1)海外展開事業の内容
モデル事業の実施を通じて、対象地域の水環境改善効果が見込まれること
(例:中小規模生活排水処理事業、産業排水処理事業、水域の直接浄化事業、水質等モニタリング事業等)
(2)海外展開事業の実施国:アジア域内又は大洋州
4.応募について
公募要領(別紙)に基づき、モデル事業実施機関を民間企業等から募集いたします。応募の締め切りは9月10日(火)12:00必着とします。下記提出先まで電子メールにて提出してください。
提出先
〒100-8975 東京都千代田区霞が関1-2-2
環境省水・大気環境局水環境課 安田・島村・樋口
TEL:03-3581-3351(内線6618)
FAX:03-3593-1438
E-mail:MIZU11@env.go.jp
5.公募説明会
下記の日時において公募説明会を開催します。なお、説明会への参加は、公募への必須要件ではありません。
- 日時:
- 平成25年8月19日(月)9:30~11:00
- 場所:
- 環境省第1会議室(中央合同庁舎5号館22階)
- 応募方法:
- 説明会に参加される方は平成25年8月16日(金)12:00まで(必着)に「平成25年度アジア水環境改善モデル事業に係る実施可能調査(FS)公募説明会」と明記し、[1]氏名(複数名参加の場合は代表者のみ)、[2]連絡先(電話番号、メールアドレス)、[3]職業(所属、役職)、[4]出席者数を任意様式にてMIZU11@env.go.jpまで提出してください。
当日は「写真付身分証明書」(免許証・社員証・パスポート等)を御持参下さい。 - その他::
- 説明会では資料を配布しませんので、公募要領等は各自で印刷の上持参願います。
6.公募のスケジュール
- 平成25年
-
- 8月 9日
- 公募開始
- 8月19日
- 公募説明会
- 9月10日
- 申請書類締め切り
- 9月下旬~10月上旬(予定)
- 審査・支援案件の選定(ヒアリングを実施する場合には別途日時を通知する)
- 10月以降(予定)
- 請負契約締結(詳細は、請負契約書による)
7.その他(アジア水環境ビジネス海外展開促進セミナーの開催について)
環境省では、昨年度の同事業において実施した3件の実施可能性調査(FS)、2件の実証試験の成果を広くお知らせすることを目的とした標題セミナーを下記の通り開催予定です。こちらも併せてご参加下さい。
日時・場所等
- 日時:
- 平成25年8月22日(木)13:30-16:30
- 場所:
- ルポール麹町 3階 マーブル(東京都千代田区平河町2-4-3)
【http://www.leport.jp/map/access.html】 - 定員:
- 160名程度
セミナー概要(案)
- 13:30
- 開会挨拶
- 13:35
- アジアにおける水環境改善ビジネスについて (環境省水・大気環境局水環境課)
- 13:50
-
- ・
- 中国 遼寧省瀋陽市における水質改善および資源回収事業
(アタカ大機(株)) - ・
- 中国 連雲港市の農村地域における面源汚染浄化システム
((株)建設技術研究所) - ・
- ベトナム国省エネ型有機性産業排水処理による水環境改善
(積水アクアシステム(株)) - ・
- マレーシア国における養豚場廃水のゼロエミッション化水処理システム
((株)アクア) - ・
- インドネシア国ジャカルタ特別州浄化槽試験設置による水質改善
((株)クボタ) - (順番は未定)
- 16:00
- アジア水環境パートナーシップ(WEPA)について
(地球環境戦略研究機関) - 16:20
- 全体質疑等
- 16:30
- 閉会
添付資料については、下記よりご確認ください。
〈https://www.env.go.jp/press/index.php〉
添付資料
- 連絡先
- 環境省水・大気環境局水環境課
直通 :03-5521-8312
代表 :03-3581-3351
課長 :宮崎 正信(内線6610)
課長補佐:安田 将広(内線6618)
係長 :島村 正幸(内線6624)