報道発表資料
環境影響評価における環境保全措置に関する技術について、生物多様性保全に係る代償措置の一つである生物多様性オフセットに関するワークショップを9月13日(金)に開催します。
1.開催趣旨:
環境影響評価制度では、事業計画の早期段階から事業が及ぼす重大な環境影響の回避・低減を図る配慮書手続が本年4月に施行されました。より環境の保全に配慮した事業の実施のためには、環境影響の回避・低減に加え、なお残存する環境影響の代償措置を検討することが重要です。
生物多様性オフセット*は、生物多様性の保全に係る代償措置の一つとして、その損失を最小限にするために有効な一面もある一方で、代償措置の定量的な評価手法や代償措置実施後の回復が担保できるかが不確実であるという意見もあり、中央環境審議会の答申では生物多様性オフセット等の生物多様性の保全に関する新たな技術動向についても整理が必要とされています。
本ワークショップでは、国内外の生物多様性オフセットの現状について紹介するとともに、環境影響評価と生物多様性オフセットについて、専門家や実務担当者等と広く意見交換を行うことを目的として開催します。
- *
- 開発事業により引き起こされる生物多様性に対する悪影響を、それを低減するのに適切な措置を実施した後、それでもなお残存する悪影響を対象とした代償行為により得られる定量可能な保全の効果。(「ビジネスと生物多様性オフセットプログラム(The Business and Biodiversity Offset Program)」による定義)
2.開催概要:
- ・日時:
- 平成25年9月13日(金) 13:30~17:00(13:00開場)
※環境アセスメント学会年次大会(同9月14日(土)~15(日))の前日 - ・場所:
- 法政大学外濠校舎4階
- ・主催等:
- 主催・環境省
共催・環境アセスメント学会・法政大学 - ・参加費:
- 無料
3.ワークショップの構成及び内容の概要:(予定)
- (1)
- 開会挨拶
- (2)
- 話題提供
- ・
- 環境影響評価制度の近年の動向と代償措置の手法と課題
(上杉 哲郎 環境省総合政策局環境影響評価課長) - ・
- 生物多様性オフセットに関する世界の動向について
(林 希一郎 名古屋大学エコトピア科学研究所教授) - ・
- 我が国における生物多様性保全から見た環境影響評価の課題と生物多様性オフセットへの期待
(吉田 正人 筑波大学大学院人間総合科学研究科 教授) - ・
- アセス実務者から見た生物多様性オフセット制度の運用・活用への期待
(伴 武彦 株式会社ポリテック・エイディディ環境計画グループ主任研究員) - ・
- 大成建設の生物多様性に関する取組み-事例紹介-
(埴田 直子 大成建設株式会社 環境本部 環境計画部 環境計画・アセスメント室 室長) - ・
- 地方自治体の取組
(丹羽 崇人 愛知県環境部自然環境課長)
- (3)
- パネルディスカッション:「環境影響評価と生物多様性オフセット」
コーディネーター:林 希一郎 名古屋大学エコトピア科学研究所教授
パネリスト:各話題提供者
4.申込先:
ワークショップは事前申込制で以下のURLからお申し込みください。(締切は2013年9月6日(金))
【申込み受付】
いであ株式会社国土環境研究所生物多様性計画部 (西、松沢)
〒224-0025 神奈川県横浜市都筑区早渕2-2-2
電話:045-593-7639、FAX:045-593-7623
E-mail: offset-ws@ideacon.co.jp
URL :http://www.event-notice.org/offset-ws/
【個人情報の取扱いについて】
参加受付は、「いであ株式会社」が担当しております。参加希望者の情報は、当社及び環境省が本ワークショップの参加受付の整理の目的に限り利用します。
5.その他:
- ※
- 環境アセスメント学会では、翌日から年次大会の開催を予定しており、本ワークショップ参加者に対し、年次大会の参加費優遇の対応をしております。
- ※
- スーパークールビズ実施期間中ですので軽装でお越しください。
- 連絡先
- 環境省総合環境政策局環境影響評価課
直通 :03-5521-8235
代表 :03-3581-3351
課長 :上杉 哲郎(内線6230)
課長補佐:伊藤 隆晃(内線6238)
主査 :佐藤 大樹(内線6235)