報道発表資料

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1998年07月14日

インターネットホームページによる生物多様性情報の提供開始について

生物多様性センターでは、日本の自然環境、生物多様性に関する情報を収集・管理・提供するためのシステムとして、「生物多様性情報システム(J-IBIS:Japan Integrated Biodiversity Information System)」の構築を進めているが、今般、J-IBISのインターネットホームページを開設し、情報の一般への提供を開始した。
   ホームページアドレス:http://www.biodic.go.jp/J-IBIS
  • 主な情報提供の内容は、自然環境保全基礎調査(緑の国勢調査)の概要及び成果、RDB(レッド・データ・ブック)種情報、図書情報等(詳細は別紙)。

  • 当ホームページ開設により、種ごとの動植物の分布、植生自然度、巨樹巨木林等の情報を簡単に入手することが可能になる。また、国、地方自治体、研究者等においても自然環境の保全、生物多様性の保全を推進するための基礎データとして活用されることが期待される。

  • RDB種については、指定状況、指定されている種の概要等の情報を見ることが可能になる。

  • 今後、現在実施中の第5回自然環境保全基礎調査の成果等も含め、情報の更新、新たな情報の入力を随時実施することとしている。

(別 紙)

1.基礎調査の概要及び成果

各調査の目的、内容、方法、調査結果の概要等を見ることができる。また、第4回基礎調査までについて以下の分布図を公開している。

  • 植生自然度図(県別3次メッシュデータ注1))
  • 特定植物群落分布図(県別。秘区分種を除く。)
  • 巨樹・巨木林分布図(県別)
  • 動物分布図(全国2次メッシュデータ注1)(約2,800種、保全の観点から一部の種を除く。))
  • 湿地分布図(県別)
  • 藻場・干潟分布図(県別)

なお、巨樹巨木林分布図、湿地分布図、藻場・干潟分布図の表示にはインターネット対応GIS注2)(Geographic Information System : 地理情報システム)を導入しており、拡大・縮小、属性表示等の機能を付加している(最新のブラウザソフトが必要)。

注1)メッシュデータ:一定の経線、緯線で地域を網の目状に区画する方法。
           2次メッシュは経度方向に7.5分、緯度方向に5分の大きさ
           (約10km四方)
           3次メッシュは経度方向に45秒、緯度方向に30秒の大きさ
           (約1km四方)
注2)GIS: コンピュータ上で、電子地図情報と地図上の位置が明確な文字情報等(台帳情報等)とを連結し、統合的な管理、分析を可能にする情報処理体系のこと

2.RDB(レッドデータブック)種情報の概要

 絶滅種、希少種等種に関する情報は、レッドデータブックとして整備されている。この情報内容について一層の普及を図るため、種の概要、近似種との区別、参考文献等レッドデータブックに記載されている情報を公開している。

3.図書情報

生物多様性センターで閲覧が可能な生物多様性に関連する図書情報をデータベース化しており、書名等の検索が可能。

4.その他

国立公園、国定公園に関する情報、生物多様性に関連するホームページのリンク先等を掲載

連絡先
環境庁自然保護局生物多様性センター
センター長     :浅野 能昭
 情報システム企画官 :下山 泰志
〒403-0005 山梨県富士吉田市上吉田
 剣丸尾5597-1  Tel:0555-72-6033