報道発表資料

この記事を印刷
2000年03月08日

東アジア酸性雨モニタリングネットワークに関する国際会合の開催について

平成 12 年 3 月 13 日~ 17 日、インドネシアのジャカルタにおいて、東アジア酸性雨モニタリングネットワークに関する第 2回暫定科学諮問グループ(ISAG)会合及び第 4 回政府間作業グループ(WG)会合が開催される。
  これらの会合は、東アジア地域における国際的な酸性雨対策の第一歩として、平成12年中に、共同のモニタリングを実施するための国際的なネットワークを本格稼働することに向け、平成 10 年よりネットワークの試行稼働に参加している10ヶ国、関係国際機関の専門家及び政策担当者による議論を行うもの。
  専門家による暫定科学諮問グループ会合では、モニタリングガイドライン等の技術文書の採択を目指すほか、東アジア酸性雨状況報告書のとりまとめ方針等について議論を行う。また、政策担当者による政府間作業グループ会合では、試行稼働の状況についてレビューを行い、ネットワーク本格稼働に向けたスケジュール等について議論を行う。
1. これまでの経緯及び会合の趣旨
 
  平成10年3月、東アジア酸性雨モニタリングネットワーク(以下、「ネットワーク」という。)に関する第1回政府間会合が横浜で開催され、ネットワークの試行稼働が開始された。ネットワークは、東アジア地域における国際的な酸性雨対策に向け、共同のモニタリングを行うことにより、酸性雨の状況について各国共同の理解を得ようとの取組である。
 
  試行稼働においては、ネットワークの意思決定機関として「政府間作業グループ(WG)」が、諮問機関として「暫定科学諮問グループ(ISAG)」が設置されている。平成10年10月、第1回ISAG会合及び第3回WG会合が横浜で開催され、試行稼働のための技術的事項等が審議・決定された。(WG会合は、第1回政府間会合に先立ち2回開かれている。)
 
  今後、本年半ば頃に第2回政府間会合を開催し、ネットワークの本格稼働について議論することとされており、同会合で本格稼働の合意に至ることができるよう、昨年10月にバンコクで、本年1月に新潟で非公式会合を開催した。これらの成果も踏まえ、モニタリング手法やネットワークの組織・財政的事項等について議論・調整するため、今次会合を開催するものである。
 
2. 目的
 
○  ネットワーク本格稼働に向け、モニタリングのためのガイドライン、技術マニュアル等の技術文書につき審議し、採択すること
 
○  ネットワーク試行稼働におけるデータの評価及び東アジア酸性雨状況報告書のとりまとめ方針について審議すること
 
○  ネットワーク試行稼働の成果のレビュー・評価を行うこと
 
○  ネットワークの本格稼働開始スケジュール、組織・財政的事項について審議すること
 
3. 主催
 
  東アジア酸性雨モニタリングネットワーク暫定事務局(日本国環境庁)及び暫定ネットワークセンター(酸性雨研究センター)
 
4. 期日及び場所
 
 平成12年3月13日(月)~15日(水) 第2回暫定科学諮問グループ会合
 平成12年3月16日(木)~17日(金) 第4回政府間作業グループ会合
  場所:リージェント・ホテル(ジャカルタ)
      Regent Hotel, Jalan H.R. Rasuna Said, Jakarta, 12920, Indonesia
      電話 (+62) 21 252 3456 FAX (+62) 21 252 4480
 
5. 参加者
 
暫定科学諮問グループ会合:10ヶ国の暫定科学諮問グループメンバー及び
                   国際機関等の専門家
   作業グループ会合:10ヶ国の政府機関におけるネットワーク担当官
 
  ※日本からの参加者
 
   暫定科学諮問グループメンバー: 
     秋元  肇  東京大学先端科学技術研究センター教授
     戸塚  績  江戸川大学社会学部教授
     (その他、数人の専門家が参加)
   政府機関担当官:
     仁井 正夫  大気保全局大気規制課長
     (他 環境庁より4名、外務省より1名参加)
   事務局:
     環境庁、新潟県、酸性雨研究センター、海外環境協力センター
 
6. 議題
 
  ISAG会合(3月13~15日)
 
  (1)  開会
  (2)  議長等選出
  (3)  議題採択
  (4)  モニタリングガイドライン、技術マニュアル、精度管理・精度保証
     プログラム等の検討及び採択
  (5)  試行稼働のレビュー
  (6)  試行稼働におけるモニタリングデータの検討
  (7)  乾性沈着及び土壌・植生モニタリングに関するタスクフォース設立の検討
  (8)  酸性雨に関連する他の科学的活動のレビュー
  (9)  その他
  (10) 会合報告の検討及び採択
  (11) 閉会

  WG会合(3月16~17日)

  (1)  開会
  (2)  議長等選出
  (3)  議題採択
  (4)  第2回ISAG会合の結果報告
  (5)  試行稼働のレビュー
  (6)  ネットワーク本格稼働開始のための文書の検討
  (7)  今後の会合スケジュール及び議題項目の検討
  (8)  事務局・ネットワークセンター指定手続きの検討
  (9)  その他
  (10) 会合報告の検討及び採択
  (11) 閉会
 
7. その他
 
  本会合は、各国のモニタリングで得られた未公表のデータ等につき審議されることから、非公開で行われる。
連絡先
環境庁大気保全局大気規制課
課   長 :仁井 正夫(内線6530)
 課長補佐 :戸田 英作(内線6548)
 調査係長 :大橋 孝生(内線6539)

環境庁水質保全局水質管理課
課   長 :小沢 典夫 (内線6630)
 調整係長 :伊藤一十三(内線6632)

環境庁水質保全局土壌農薬課
課   長 :西尾  健 (内線6650)
 課長補佐 :藤倉まなみ(内線6652)