報道発表資料

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2000年02月17日

第7回エコアジア長期展望プロジェクト国際ワークショップの開催について

環境庁は、2月22日(火)及び23日(水)の2日間、神奈川県湘南国際村において、エコ アジア長期展望プロジェクトの進捗状況等について国際的な検討を進めるため、関係 主要国や国際機関の担当者等の参加を得た国際ワークショップを開催する。

1.概要

(1)エコアジア長期展望プロジェクトについて

環境庁は、1993年以来、アジア・太平洋環境会議(エコ・アジア:アジア太平洋地域 の非公式環境大臣会合)のプログラムの一つとして、「アジア・太平洋地域における 開発と環境に関する長期展望」プロジェクト(エコアジア長期展望プロジェクト)を実施 してきている。本プロジェクトは、アジア・太平洋地域の政策決定者に対し、本地域の 持続可能な開発の実現に向けての政策決定に必要とされる科学的根拠を与えることを ねらいとしている。

ア.第1フェーズ(1993~1997年)

 本地域の環境状況の将来予測(2025年)を行うとともに、本地域における持続可能な 開発を目指した取組は以下の4つのコンセプトを基本に据えて展開するべきとの提言 をとりまとめた。

  • アジア太平洋地域の環境意識(エコ・コンシャスネス)
  • 環境パートナーシップ(エコ・パートナーシップ)
  • 環境技術/環境投資(エコ・テクノロジー/エコ・インベストメント)
  • 環境政策(エコ・ポリシーリンケージ)

 第1フェーズの報告書は1997年3月にとりまとめられ、同年4月の国連持続可能な 開発委員会(CSD)第5回会合及び同年6月の国連環境開発特別総会(UNGASS)に おいて発表された。

イ.第2フェーズ(1998~2001年)

 第2フェーズでは以下を目的として検討を行っている。

  • アジア太平洋地域の持続可能な開発を促進する環境政策のオプションを、 社会経済状況を踏まえて明らかにし、様々な開発シナリオから浮上する環境 問題を明示する。
  • エコ・アジアが、2002年のリオ+10に貢献できるよう、具体的な検討作業を 行い、エコ・アジアに必要な情報を提供する。
  • このプロジェクトの実行を通じて、参加各国の人的能力と組織の能力を 高める。

ウ.期待される成果及び今後の予定

 本プロジェクトでは、第1フェーズで提唱された4つのコンセプトを踏まえた アジア太平洋地域の持続可能な開発のための政策パッケージを最終成果として とりまとめ、2001年のエコ・アジアに報告書を提出する予定である。

(2)国際ワークショップについて

 環境庁は、本プロジェクトの検討・推進にあたり、国内外の専門家の協力・助言を 受けることはもとより、アジア太平洋地域内各国及び関係国際機関の専門官・担当者の 参加の下に幅広い対話を行いながら取り組んでいる。

 本ワークショップは、このような目的の下におおむね毎年1回開催され、これまでに 6回の会合が重ねられている。

(参考)国際ワークショップの開催経緯(開催地はいずれも東京)

第1回1994年3月第4回1996年10月
第2回1995年2月第5回1998年3月
第3回1996年3月第6回1999年3月

2.第7回国際ワークショップの概要

(1)主催 環境庁

(2)日程 平成12年2月22日(火)~23日(水)

(3)場所 ロフォス湘南(神奈川県湘南国際村内)
       〒240-0197神奈川県三浦郡葉山町上山口1560-44 (電話:0468-58-0721)

(4)討議概要

ア. 本プロジェクト進捗状況の報告 アジア太平洋地域の将来環境予測の検討状況、アジア太平洋環境意識に関する研究 の進捗報告を行う。

イ.

アジア経済/金融危機と環境政策のありかた 1990年代後半のアジアの経済状況の変化とその環境/環境政策への影響について、 各国の経験や事例が紹介されるとともに、今後の環境政策のあり方について意見交換 を行う。
ウ. ESCAP環境大臣会議への本プロジェクトの貢献 本年9月に北九州市で開催予定の第4回ESCAP(国連アジア太平洋経済社会委員会) 環境大臣会議への本プロジェクトの貢献について検討を行う。
エ. 総括討議 以上の討議を踏まえて、2001年の本プロジェクトのフェーズ2の最終報告のあり方 についても討議を行う。その結果は議長サマリーとして取りまとめられる予定。

 

(5)参加者(予定)

ア. アジア太平洋地域各国からの参加者12ヶ国13名 バングラデシュ、カンボディア、中国、フィジー、インドネシア、韓国、 マレイシア、モンゴル、フィリピン、シンガポール、スリ・ランカ、タイ

イ.

関係国際機関7機関 国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)、東西センター(EWC)、 地球環境戦略研究機関(IGES)、南太平洋地域環境計画(SPREP)、 国連環境計画国際環境技術センター(UNEP/IETC)、 国連環境計画アジア太平洋地域事務所(UNEP/ROAP)、国連大学(UNU)
ウ. 日本からの参加者約10名 環境庁、国内専門家等

 

(6)スケジュール(予定)

2月22日(火) 10:30 開会・議長の選出等
  12:30 昼食
  14:00 本プロジェクト進捗状況の報告
  15:45 アジア経済/金融危機と環境政策のありかた
  18:30 歓迎レセプション
2月23日(水) 9:30 ESCAP環境大臣会議への本プロジェクトの貢献
  12:00 昼食
  13:30 総括討議・その他
  17:00 終了

(7)使用言語英語(通訳なし)

3.取材等について

 取材は原則自由ですが、会議の円滑な運営を図るため、以下の点をお守りいただく ようお願いします。

(1) 座席確保の都合上、2月21日(月)までに担当(金子:内線6736)まで登録して下さい。

(2)

記者会見は特に予定しておりませんので適宜取材して下さい。ただし、ビデオ・ 写真の撮影は、会議の支障とならないよう冒頭のみとして下さい。
(3) レセプション(2月22日(火)18:30から)は自由にご参加下さい。
連絡先
環境庁企画調整局地球環境部企画課
課  長:一方井誠治(6731) 
課長補佐:尾川  毅(6721) 
係  長:永山  透(6736)