報道発表資料
環境省では、平成18年度より、都市部を中心としたヒートアイランドによる暑熱環境の悪化等による熱中症患者の増加を未然に防止するため、「環境省熱中症予防情報サイト」を設置し、暑さ指数(WBGT:湿球黒球温度)の予測値・実況値の提供を行っています。
平成24年度は約770万件を超えるアクセス数があり、多くの方々にご利用いただいております。暑熱環境の悪化は今後も継続すると見込まれるため、今年度は更なる機能拡張を行い、5月13日(月)~10月18日(金)まで、情報提供を行います。
1.目的
近年、地球温暖化やヒートアイランド現象に伴って、都市部を中心に暑熱環境が悪化し、熱中症の発生が数多く報告されています。
これらに対応するため、環境省では平成18年度より、熱中症予防情報(暑さ指数(WBGT)予測情報)を提供するホームページを(独)国立環境研究所に設置し、運営を開始しました。平成24年度には約770万件に達する等多くの方々にご利用いただいています。一方で暑熱環境の悪化は今後も見込まれるため、更なる機能拡張を行い、情報提供を行います。
昨年度までのアドレス(http://www.nies.go.jp/health/HeatStroke/)から、環境省アドレス(http://www.wbgt.env.go.jp/)に変更し、今後一層の取組を推進することで熱中症の予防を図ってまいります。
暑さ指数(WBGT)とは?
人体に与える影響の大きい[1]湿度、[2]日射等からの輻射熱(黒球温度)、[3]気温の3つを取り入れた指標。気温と異なり人体と外気との熱収支に着目した指標で、労働環境や運動環境の指針としてISO等で規格化されています。(別紙1参照)
- (算出方法)
- 屋外:WBGT = 0.7×湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度
2.提供する情報等について
(1)提供情報サイト
「環境省熱中症予防情報サイト」(今年度から以下のアドレスに変更)
(PC)http://www.wbgt.env.go.jp/
(携帯電話)URL: http://www.wbgt.env.go.jp/kt
(2)提供期間
平成25年5月13日(月)12時から10月18日(金)(予定)
- ※
- 従来は6月1日~9月30日の期間でしたが、今年度から期間延長しました。
(3)提供情報(下線部が主な機能拡張箇所)
- [1]
- 全国841地点(昨年は約150地点)の暑さ指数の予測値及び実況値
- うちWBGTの実測地点:
- 東京、名古屋、大阪など全国7地点
- ○予測値:
- 当日、翌日、翌々日(深夜0時まで)の3時間毎の予測値
- ○実況値:
- 現在の暑さ指数の推定値(実測地点においては実測値)を1時間ごとに算出
- [2]
- 住宅街やアスファルトの上等の実生活の場や、身長の低い児童を想定した暑さ指数参考値の提供
- [3]
- HTTP方式による数値データの提供(暑さ指数予測値等電子情報提供サービス)
- [4]
- 各種熱中症予防情報コンテンツの追加
※個人向けメール配信サービス(無料)については5.を参照。
3.「環境省熱中症予防情報サイト」の構成
別紙2参照
4.暑さ指数予測値等電子情報提供サービスの実施
環境省では「熱中症予防情報サイト」による情報発信の他に、広く企業・個人等のウェブサイトやメールマガジン等を通じた情報提供に寄与するため、全国の暑さ指数の予測値及び実況値を電子情報のCSV形式にて提供しています(暑さ指数予測値等電子情報提供サービス)。
利用を希望される方は、「熱中症予防情報サイト」から利用規約をお読みいただき、申し込みいただくようお願いいたします。
5.個人向けメール配信サービス(無料)について
例年、暑さ指数の予測値等の個人向けメール配信サービスの実施について、多くの方から要望をいただいております。このため、本年6月1(土)から10月18日(金)の間、民間のメール配信サービスによる個人向けメール配信サービス(無料)の実施に向け、現在調整を進めています。詳細が決まり次第、再度お知らせを行うとともに、「環境省熱中症予防情報サイト」にてお知らせいたします。
添付資料
- 連絡先
- 環境省水・大気環境局大気生活環境室
直通 :03-5521-8300
代表 :03-3581-3351
室長事務取扱:加藤 庸之(内線6510)
室長補佐 :山根 正慎(内線6542)
担当 :小池 要 (内線6578)