報道発表資料
- 環境省では、平成20年11月に創設されたオフセット・クレジット(J-VER)制度の下、 特に市場ニーズの高い温室効果ガス排出削減プロジェクトのアイデア等について、オフセット・クレジット(J-VER)制度運営委員会及び運営委員会の下に設置された技術小委員会において方法論(案)を検討してまいりました。
- 今般、これらの検討を踏まえて、新たに「A002 水田へのわらすき込みから堆肥施用への転換による水田からのメタン排出削減」を本制度の方法論として追加したので、お知らせします。
- 本方法論については、今後、今年度より新たに始まるJ-クレジット制度に関する委員会において取扱いが検討される予定です。
- ※
- 自らの温室効果ガス排出量のうち削減困難な部分を、他の場所で実現された排出削減・吸収量をもって埋め合わせる活動。
1.オフセット・クレジット(J-VER)制度について
オフセット・クレジット(J-VER)制度は、国内のプロジェクトにより実現した温室効果ガス排出削減・吸収量をカーボン・オフセットに用いられるクレジットとして認証する制度です。本制度においては、プロジェクト登録のための適格性基準や、排出削減・吸収量の算定・モニタリングの方法を定めた「方法論」を作成しています。
2.今般追加されたプロジェクト種類の方法論の概要(資料1)
- 資料1
- A002 水田へのわらすき込みから堆肥施用への転換による水田からのメタン排出削減
これまで、本制度の対象プロジェクト種類として39種類が公表されていました。今般、新たに1種類のプロジェクトを承認し、本制度の対象プロジェクト種類は合計40種類となりました。
なお、本制度のプロジェクト対象期間は平成25年3月31日で終了となりましたので、プロジェクト種類の追加についても終了となります。
3.検討経過等
新たに制度の対象とした1つのプロジェクト種類の方法論は、平成24年6月27日に開催された技術小委員会での審議、平成24年7月19日から同年8月2日に実施されたパブリックコメント、平成25年2月21日に開催された技術小委員会を経て正式に採択されたため、今般、公表するものです。
なお、オフセット・クレジット(J-VER)制度運営委員会及び技術小委員会の委員名簿は、以下のとおりです。
オフセット・クレジット(J-VER) 制度運営委員会及び技術小委員会の委員名簿
オフセット・クレジット(J-VER) 制度運営委員会(敬称略、50音順)
市丸 新平 | 公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団 交通環境対策部 審議役 |
亀山 康子 | 独立行政法人国立環境研究所 社会環境システム研究センター 持続可能社会システム研究室 室長 |
工藤 拓毅 | 一般財団法人日本エネルギー経済研究所 研究理事 地球環境ユニット担任補佐兼グリーンエネルギー認証センター副センター長 |
小林 紀之 | 日本大学大学院法務研究科 客員教授 |
中口 毅博 | 特定非営利活動法人環境自治体会議環境政策研究所 所長 |
新美 育文(委員長) | 明治大学法学部 専任教授 |
原 弘平 | 株式会社農林中金総合研究所 常務取締役 |
前田 憲生 | 西村あさひ法律事務所 パートナー弁護士 |
技術小委員会(敬称略、50音順)
明日香 壽川 | 東北大学 東北アジア研究センター 教授 |
田上 貴彦 | 一般財団法人日本エネルギー経済研究所 地球環境ユニット地球温暖化政策グループ グループマネージャー |
仲尾 強 | イー・アール・エム日本株式会社 プリンシパルコンサルタント |
橋本 征二(委員長) | 立命館大学 理工学部環境システム工学科 教授 |
花岡 達也 | 独立行政法人国立環境研究所 社会環境システム研究センター 統合評価モデリング研究室 主任研究員 |
山田 和人 | パシフィックコンサルタンツ株式会社 事業開発本部 副本部長 |
吉高 まり | 三菱UFJモルガンスタンレー証券株式会社 クリーン・エネルギー・ファイナンス部 主任研究員 |
添付資料
- 【資料1】A002 水田へのわらすき込みから堆肥施用への転換による水田からのメタン排出削減 [PDF 453 KB]
- 【資料1概要図】A002 水田へのわらすき込みから堆肥施用への転換による水田からのメタン排出削減 [PDF 204 KB]
- 連絡先
- 環境省地球環境局地球温暖化対策課市場メカニズム室
代表:03-3581-3351 直通:03-5521-8246
室長 :奥山 祐矢 (内線6737)
室長補佐:三好 一樹 (内線6785)
担当 :金本 和也 (内線6769)