報道発表資料

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2000年02月22日

仙台湾地域等5地域の公害防止計画の承認について

仙台湾地域等5地域の公害防止計画については、2月24日(木)付けで、内閣総理大臣 より承認される予定です。

【公害防止計画(案)のポイント】

  • 策定地域:仙台湾地域、いわき地域、富山・高岡地域、備後地域、周南地域の5地域(18市5町)
  • 計画目標:環境基準等の達成維持
  • 計画期間:平成11年度から平成15年度(5年間)
  • 公害防止施策:計画の策定指示(昨年10月15日)の際に示された、各地域毎の主要課題に対する施策を重点的に掲げています。
  • 公害防止施策に要する経費の見込額:約1兆782億円(5地域で5年間に実施する事業者が講ずる措置及び地方公共団体等が講ずる施策の合計額)

1.公害防止計画について
  公害防止計画は、環境基本法第17条に基づき、現に公害が著しいか、著しくなるお それがあり、かつ、公害の防止に関する施策を総合的に講じなければ公害の防止を図るこ とが著しく困難である地域について、公害の防止を目的として策定される地域計画であり 、国及び地方公共団体は計画の達成に必要な措置を講ずるものとされています。現在、全 国34地域(29都道府県)について策定されています。

2.計画策定の経緯
  仙台湾地域等5地域は、平成6年度策定の旧計画に基づき各種の公害防止施策を推進 したことにより、環境は全体として改善の方向にあります。しかし、計画終了期限を迎え ても、一部なお改善を要する問題が残っているため、計画策定地域を絞った上で、新たな 公害防止計画が策定されたものです。

3.前計画(H6~10)との比較
  今回の公害防止計画は、環境基本法第17条第2項の規定により、環境基本計画を基 本とした「公害防止計画策定の基本方針」に基づき策定されており、本計画の実施を通じ て環境基本計画に定める長期的な目標の達成に資することを踏まえ、従来からの施策に加 え、有害大気汚染物質対策、地球温暖化対策等の新たな施策が改めて記述されています。

4.主要課題
  各地域の公害防止計画においては、特に重点的な取組みが必要と考えられる課題につ いて、主要課題として掲げることとしており、主要課題については、各事業に係る整備水 準等の目標を可能な限り掲げて施策の実効性を高めています。   今年度の特色としては、全地域において、「廃棄物・リサイクル対策」を、富山・高 岡地域において「海域の水質汚濁対策」を新たに主要課題に追加していることが挙げられ ます。

公害防止計画の主要課題

主 要 課 題 地  域  名
交通公害対策 全地域
都市内河川の水質汚濁対策 仙台湾、いわき、備後、周南
海域の水質汚濁対策 仙台湾、富山・高岡、備後、周南
農用地土壌汚染対策 富山・高岡
廃棄物・リサイクル対策 全地域

5.計画の承認について
  仙台湾地域等5地域の公害防止計画については、この度、その案がまとまり、関係省 庁との調整も了したため、関係県知事から承認申請がなされたところです。
 このため、2月24日(木)開催の公害対策会議幹事会の議を経て、同日付けで内閣総 理大臣より承認され、関係県知事に対し通知される予定です。   また、国及び関係地方公共団体においては、本計画に定められた施策の推進を図ると ともに、環境庁としてもその進行管理等を通じ、計画の推進に努めることとしています。

連絡先
環境庁企画調整局環境計画課
課  長 細谷 芳郎(6220) 
課長補佐 南山 瑞彦(6223)