報道発表資料
ワシントン条約第16回締約国会議が、3月3日(日)~14日(木)の日程でバンコク(タイ)において開催されました。当会議では、国際取引が規制される種を定めた附属書の改正が行われたほか、条約の実施に関する決議等が採択されました。
1.リュウキュウヤマガメについて
リュウキュウヤマガメを含むイシガメ科15種の附属書IIへの掲載提案が承認された。
今後、リュウキュウヤマガメの商業目的の国際取引には、輸出国の許可証が必要となる。なお、我が国からの商業目的の輸出は認めていない。
2.陸棲動物の附属書改正提案
承認された陸棲動物の附属書改正提案は以下のとおり。
- ●附属書IIから附属書Iへの移行
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- アフリカマナティ
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- オオアタマガメ科
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- ビルマホシガメ
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- スッポン科2種
- ●附属書Iから付属書IIへの移行
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- イタリアシャモア
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- ビクーナのエクアドル個体群
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- ソウゲンライチョウの亜種
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- コルシカキアゲハ
- ●附属書IIへの新規提案
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- アジア産イシガメ科15種(リュウキュウヤマガメ、ニホンイシガメを含む。)
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- キボシイシガメ
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- ブランディングガメ
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- キスイガメ
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- スッポン科8種
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- クサリヘビの一種
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- ヤドクガエル科の一種
- ●輸出割当を注釈に設定
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- マコードナガクビガメ(野生個体の輸出割当をゼロとする。)
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- アジア産イシガメ科15種(野生個体の輸出割当をゼロとする。セマルハコガメを含む。)
- ●附属書から削除
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- パーシーオオコウモリ(附属書IIから削除:絶滅種)
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- フクロオオカミ(附属書Iから削除:絶滅種)
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- ミカヅキツメオワラビー(附属書Iから削除:絶滅種)
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- サバクネズミカンガルー(附属書Iから削除:絶滅種)
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- ブタアシバンディクート(付属書Iから削除:絶滅種)
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- チビミミナガバンディクート(附属書Iから削除:絶滅種)
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- グアダルーペカラカラ(附属書IIから削除:絶滅種)
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- テイオウキツツキ(付属書Iから削除:絶滅種)
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- ワライフクロウ(附属書IIから削除:絶滅種)
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- ミナミイブクロコモリガエル(附属書IIから削除:絶滅種)
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- キタイブクロコモリガエル(附属書IIから削除:絶滅種)
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- テイオウキジ(附属書Iから削除:交雑種)
3.条約の実施関連等
条約の実施等については、戦略ビジョン改訂案やゾウの取引に関する決議改正案、サイの取引に関する決定等の採択のほか、毎年3月3日を世界野生生物の日とすることを国連総会に求めることの合意等がなされた。
4.次回締約国会議
次回締約国会議は、平成28年、南アフリカにおいて開催されることが決定された。
ワシントン条約附属書について
- (1)
- 附属書I:絶滅のおそれのある種であって取引による影響を受けており又は受けることのあるもの。商業取引を原則禁止。
- (2)
- 附属書II:現在必ずしも絶滅のおそれのある種ではないが、取引を厳重に規制しなければ絶滅のおそれのある種となりうるもの。輸出国の許可を受けて商業取引を行うことが可能。
- (3)
- 附属書III:いずれかの締約国が、自国内の種の保護のため、他の締約国の協力を必要とするもの。当該種を掲げた国と当該種について取引を行う場合、許可を受けて行う。
- ※
- 附属書の改正については、3月14日から起算して90日目の2013年6月12日に効力が生ずる。なお、新たに附属書Iへの掲載が承認された種については、改正附属書の発効と同時期に「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(種の保存法)」第4条に基づき国際希少野生動植物種に指定し、国内流通規制の対象とする予定。
- 連絡先
- 環境省自然環境局野生生物課
直通 : 03-5521-8283
代表 : 03-3581-3351
課長 : 中島 慶二 (6460)
補佐 : 山本 麻衣 (6475)
専門官 : 荒牧 まりさ (6462)
関連情報
過去の報道発表資料
- 平成25年2月27日
- ワシントン条約第16回締約国会議の開催について(お知らせ)
- 平成22年3月26日
- ワシントン条約第15回締約国会議の結果概要について(お知らせ)
- 平成22年3月8日
- ワシントン条約第15回締約国会議等の開催について(お知らせ)