報道発表資料

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2000年04月10日

トキ洋洋の産卵について

佐渡トキ保護センターにて飼育中のトキ洋洋(ヤンヤン:雌)が、産卵した可能性があることがわかりましたので、お知らせします。

1.    佐渡トキ保護センターで飼育中のトキ友友(ヨウヨウ)(雄)と洋洋(ヤンヤン)(雌)のペアについて、 昨日(9日)夕方、洋洋に産卵と思われる動作が観察され、その後、二羽の就巣行動(巣の中に雌雄が交代で座る行動)が1日近く続いている。

2.    巣内の卵の有無は確認できていないが、上記行動から、産卵した可能性があるものと考えられる。

3.    今後は、産卵行動(通常1日おきに1個ずつ、計3、4個産卵)等に注目しつつ、約1週間後を目途に産卵の有無を実際に確認した上で、産卵している場合にはそのまま採卵する予定。(今年の繁殖方針として、産卵後できるだけ速やかに採卵して人工ふ化器に移すこととしている。)

<注>
  飼育ケージ内には左右2つの巣台を設置しているが、今回は昨年と違う巣台(右側)に就巣したため、監視カメラの角度が浅く、巣内の卵の有無までは確認できない状況。
  なお、トキは通常交尾後1,2週間後に産卵するといわれており、今月5日に交尾が確認された友友(ヨウヨウ)、洋洋(ヤンヤン)のつがいが、今回産卵しているとすれば早すぎるとの見方もあるが、ケージ内の確認のできない位置や時間帯に交尾が行われていた可能性も考えられる。

(参考)昨年の実績
交尾 4月14日
産卵 4月22日~5月5日(計4個)
ふ化 5月21日(優優)
連絡先
環境庁自然保護局野生生物課
課 長 :森 康二郎(6460)
 担 当 :植田・樋口(6464)