報道発表資料

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2013年02月25日
  • 保健対策

平成24年度水俣病経験の普及啓発セミナーの開催について(お知らせ)

 環境省では、平成8年度から水俣病経験の普及啓発セミナーを実施しています。
 本年度は、平成25年3月2日(土)に、東京都内において「水俣の学びを活かした地域活性化の展開」をテーマとした国内セミナーを開催します。
 また、平成25年3月11日(月)~15日(金)に、熊本県水俣市において東・東南アジア等の行政担当者を対象とする、海外行政担当者招聘研修を開催します。

1 経緯等

 水俣病問題の情報発信につきましては、平成7年12月及び平成18年4月に、当時の内閣総理大臣談話において、水俣病の経験を内外に広く伝え続ける旨の決意を表明しておりますことから、環境省としましては、これまでにも開発途上国を中心に水俣病の経験から得た教訓を伝えるべく、平成8年度から「水俣病経験の普及啓発セミナー」を行っております。
 例えば、平成8年度から14年度までは、インドネシア、フィリピン、タイ、中国、ベトナムで開催し、平成15年度からは開発途上国の環境行政官を日本へ招聘して研修事業を行うとともに、次世代への継承を目的として教職員や学生等を対象とした国内セミナーを開催してまいりました。
 本年度は、これまで同様、次世代への知識や情報の継承に加え、発生地域における地域再生・活性化(まちづくり・地域振興)の取組を紹介する国内セミナーを開催します。あわせて東・東南アジアの国々を中心に、環境行政官等を日本へ招聘し、公害未然防止の重要性や現在の我が国の取組を伝えることで具体的な環境保全施策に役立てて頂くことを目的として研修事業を以下のとおり、行うこととします。

2 国内セミナーの概要

日時
平成25年3月2日(土)13:00~17:00
場所
発明会館(東京都港区虎ノ門2-9)
http://hatsumeikaikan.com/access1.html
主催
環境省
運営
一般社団法人環境パートナーシップ会議
参加対象者
環境問題、地域再生に関心のある一般の方、教育関係者、環境・教育を学ぶ学生、自治体、企業
内容
別紙1のとおり
募集人数
150名
参加費
無料(事前申込制)
参加申込み先・問い合わせ
一般社団法人環境パートナーシップ会議
ホームページの参加申し込みフォームもしくは、FAX、メールにて、氏名・郵便番号・住所・電話番号を記載の上、お申し込みください。
URL:
http://www.epc.or.jp/
E-mail:
info@epc.or.jp
TEL:
03-5468-8405
FAX:
03-5468-8406
担当:
島田(シマダ)、白井(シライ)

3 海外行政担当者招聘研修の概要

期日
平成25年3月11日(月)~3月15日(金)
場所
熊本県水俣市(※最終日に福岡県北九州市へ移動)
主催
環境省
運営
一般社団法人環境パートナーシップ会議
参加予定者
ブラジル、中国、インドネシア、韓国、モンゴル、フィリピン、タイ、ベトナムの8カ国の環境行政担当者等
内容
別紙2のとおり

取材について

 取材に当たっては、自社腕章を必ず着用していただくとともに、担当者の指示に従って下さい。
 取材を希望される報道関係の方は、氏名・社名・電話番号、FAX 番号を記入の上、2月28日(木)の17 時までに下記担当者宛てに事前登録をお願いします。

【取材関係連絡先】
環境省総合環境政策局環境保健部企画課特殊疾病対策室
担当:
下前(シモマエ)、渡邊(ワタナベ)
TEL:
03-3581-3351(内線6331 又は6335)
03-5521-8257(直通)
FAX:
03-3580-2963

別紙1 国内セミナープログラム

テーマ

「水俣の学びを活かした地域活性化の展開」

 水俣病発生地域では、水俣病により半世紀以上にわたり、地域住民の生命・健康のみならず、地域社会に深刻な影響を及ぼしました。
 例えば水俣市では、水俣病問題の解決のために、地域の再生・振興、地域社会の絆の修復に関する取組が進められてきましたが、近年の人口減少、景気低迷等と相まって、地域社会の疲弊は著しく、今後もさらなる取組が必要な状況にあります。
 現在、水俣病発生地域では、再生した美しい自然環境や豊富な地域資源などを積極的に活かしたまちづくり、地域活性化の取組が行われているとともに、水俣病の経験から多様な学びを得ようと、NPO、大学、大学院関係者などが現地を訪れ、様々な研究・教育の取組が展開されています。
 水俣病という負の遺産を抱えた地域が、その経験・教訓から、環境と経済が一体となって展開する持続可能なまちづくり、環境教育の視点を活かした地域起こしの事例を紹介し、今後さらに重要となる水俣の学びについて考えます。


時間 分数 内容 講演者
13:00~
 13:20
'20 開催主旨説明
水俣病を取り巻く現状について
環境省
特殊疾病対策室
13:25~
 14:25
'60 体験談、伝えたいこと 水俣・新潟の語り部
水俣:吉永 理巳子氏
新潟:小町 ゆみ子氏
14:30~
 14:50
'20 事例発表[1]
「環不知火地域の教育旅行」
NPO 法人
環不知火プランニング
理事長 吉永 利夫氏
14:55~
 15:15
'20 事例発表[2]
「阿賀野川エコミュージアム構想」
一般社団法人
あがのがわ環境学舎
山崎 陽氏
15:15~
 15:25
'10 休憩
15:25~
 16:10
'45 事例発表[3]
「水俣市における地域再生・活性化の取組」
水俣市
副市長
田上 和俊氏
16:15~
 16:35
'20 事例発表[4]
「市民参加による水俣の活性化」
株式会社水俣浮浪雲工房
代表取締役
金刺 潤平氏
16:40~
 16:55
'15 質疑応答
16:55~
 
まとめ 環境省
特殊疾病対策室

別紙2 海外行政担当者・招聘研修プログラム

午前 午後
11 日
(月)
(福岡から水俣市へ移動) <講義>
 開会
 日本の公害と水俣病
 水俣病に関する研究等
< 現地>
 国立水俣病総合研究センター
12 日
(火)
<講義>
 水俣病の概要等
 水俣病語り部の講話
< 現地・施設見学>
 水俣病情報センター
 水俣市立水俣病資料館
<施設見学>
 水俣市立水俣病資料館
 水俣市立明水園
 胎児性水俣病患者通所施設
13 日
(水)
< 現地見学>
 水俣病歴史考証館、茂道漁港、
 百間排水口等
<講義>
 水俣市の環境行政
< 現地・施設見学>
 水俣市環境クリーンセンター
 水俣エコタウン
 JNC(株)水俣製造所
14 日
(木)
<講義>
 日本の環境法政策
< 現地>
 国立水俣病総合研究センター
<講義>
 日本の環境行政
 まとめの会
< 現地>
 国立水俣病総合研究センター
15 日
(金)
(水俣市から北九州市へ移動) < 施設見学>
 北九州エコタウン
16 日
(土)
(福岡から帰国)
連絡先
環境省総合環境政策局環境保健部環境保健企画管理課特殊疾病対策室
(代表 : 03-3581-3351)
(直通 : 03-5521-8257)
室長    : 大坪 寛子 (内線6330)
室長補佐 : 横川 晶人 (内線6363)
担当    : 下前 雅義 (内線6331)