報道発表資料
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第38回総会を、平成26年3月に横浜で開催いたします。この総会では、現在作成作業中のIPCC第5次評価報告書のうち、温暖化の影響・適応・脆弱性に関する最新の科学的知見をとりまとめる第2作業部会報告書が承認される予定です。
IPCC総会が日本で開催されるのは初めてとなります。
1.IPCC総会について
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、国連環境計画(UNEP)及び世界気象機関(WMO)により1988年に設立された政府間機関です。IPCCにおいては、現在第5次評価報告書の作成・公開に向けた作業が進められています。
第38回総会では、温暖化の影響・適応・脆弱性に関する最新の科学的知見をとりまとめる第2作業部会報告書が承認される予定です。
2.会期及び会場
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)のパチャウリ議長から、平成26年3月のIPCC第38回総会の我が国での開催を要請する環境大臣宛の平成24年7月9日付書簡を受領しました。環境省では、開催地の選定等について、これまで関係機関等と調整を進めてきました。その結果、以下の通り、横浜で開催することとなりました。
- ◆ 平成26年3月22日(土)~24日(月):
- IPCC第2作業部会主執筆者会合(90人規模、横浜シンポジア)
- ◆ 平成26年3月25日(火)~29日(土):
- IPCC第2作業部会会合及びIPCC第38回総会(500人規模、パシフィコ横浜)
- ◆ 平成26年3月30日(日):
- 記者会見日及び予備日(500人規模、パシフィコ横浜)
参考
IPCCとは
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- 国連環境計画(UNEP)及び世界気象機関(WMO)により1988年に設立された政府間機関。
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- 報告書の作成には、世界各国の研究者数千名が参加。
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- 地球温暖化に関する科学的・技術的・社会経済的な評価を政策決定者等に提供。
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- 総会と、第1作業部会(科学的根拠)、第2作業部会(影響・適応・脆弱性)及び第3作業部会(緩和策)の3つの作業部会から構成される。
IPCC評価報告書
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- これまで4次(第4次評価報告書は2007年公開)にわたり評価報告書を公開。
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- 国際交渉、各国の政策決定の基礎となる科学的知見を提供してきた。
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- 現在2014年の第5次評価報告書公開に向けた作業が進行中。
第5次評価報告書作成スケジュール
- ◆ 2013年9月:
- 第1作業部会(科学的根拠)報告書
(第36回総会(スウェーデン)で承認予定) - ◆ 2014年3月:
- 第2作業部会(影響・適応・脆弱性)報告書 (第38回総会(横浜)で承認予定)
- ◆ 2014年4月:
- 第3作業部会(緩和策)報告書
(第39回総会(ドイツ)で承認予定) - ◆ 2014年10月:
- 統合報告書
(第40回総会(デンマーク)で承認予定)
- 連絡先
- 環境省地球環境局総務課研究調査室
代表:03-3581-3351
室長:辻原 浩 (内線6730)
補佐:森 芳友 (内線6731)
係長:後藤 敦史(内線6756)