報道発表資料
佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションのトキ4羽(2ペア)を、平成25年1月17日(木)に新潟県佐渡市の佐渡市トキふれあい施設に移送いたしますのでお知らせします。
1.経緯
昨年6月、新潟県佐渡市が建設を進めてきた佐渡市トキふれあい施設が完成しました。同施設は佐渡市民の皆様をはじめ広く国民の皆様に、自然に近いトキを観察する機会を提供し、トキの野生復帰に対する理解や「トキとの共生ルール」などの普及啓発を進めるとともに、佐渡トキ保護センターのトキの飼育・繁殖機能を補完することを目的として建設され、本年3月30日に一般公開を開始する予定です。
本件は、トキ保護増殖事業計画(農林水産省、国土交通省、環境省:平成16年1月閣議決定)に基づき、普及啓発の推進を主たる目的として(鳥インフルエンザ等の感染症による絶滅の危機の回避を主たる目的としている分散飼育とは異なります。)、トキ4羽を佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションから同施設へ移送するものです。
2.移送予定個体
佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションで飼育中の4羽
(10歳のオスと2歳のメス、2歳のオスと2歳のメスの2ペア)
3.移送予定日
平成25年1月17日(木)
4.移送後の取扱い
移送個体は佐渡市が管理する同施設において、普及啓発の推進を目的として一般公開されます(平成25年3月30日(土)に一般公開を開始する予定)。
また、飼育繁殖にも取り組み、誕生した個体については、佐渡における放鳥候補個体になります。
5.取材要領
佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションではトキの捕獲、積込み作業等の撮影はできませんのでご了承ください。佐渡市トキふれあい施設での取材は、立入場所を制限します。詳しくは、佐渡市農林水産課生物多様性推進室トキ政策係(TEL:0259-24-6040)にお問い合せください。
参考
佐渡市におけるトキ保護に係る普及啓発の推進の実施に至る主な経緯等
年月 | 事項 |
平成21年11月 | トキ飼育繁殖専門家会合(座長:小宮輝之)での検討を開始 |
平成23年7月 | トキ野生復帰分科会(座長:山岸哲)及びトキ飼育繁殖小委員会(座長:小宮輝之)を設置し、検討を継続 |
平成23年9月 | 同施設の建設に着工 |
平成24年6月 | 同施設の完成 |
平成24年8月 | トキの近似種の飼育開始 |
平成24年9月 | トキの近似種の一般公開開始(プレオープン) |
- 連絡先
- 環境省自然環境局野生生物課
課長 :中島 慶二(6460)
課長補佐:山本 麻衣(6475)
専門官 :中屋 俊満(6464)
直通:03-5521-8283
代表:03-3581-3351
関連情報
関連Webページ
過去の報道発表資料
- 平成24年11月19日
- トキの移送について
- 平成24年10月26日
- 第4回トキ飼育繁殖小委員会の開催について(おしらせ)
- 平成24年8月24日
- 第3回トキ飼育繁殖小委員会の開催について(おしらせ)
- 平成24年7月30日
- 平成24年の飼育下トキの繁殖結果等について(お知らせ)
- 平成24年7月20日
- 第3回トキ野生復帰分科会の開催について(おしらせ)