報道発表資料

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2012年09月20日
  • 再生循環

PCBを含む廃棄物の焼却実証試験(平成24年6月実施分)の実施結果について(お知らせ)

 環境省では、福島県いわき市及び株式会社クレハ環境の協力を得て、PCBを含む廃棄物の焼却実証試験を実施しましたので、その結果をお知らせいたします。

1.趣旨

 環境省では、PCBを含む廃棄物の処理体制の整備を図るため、平成17年度から、既存の産業廃棄物処理施設等において、焼却実証試験を行い、安全かつ確実に処理できることを確認してきました。
 当省では、PCBを含む廃棄物の処理体制の検討に向け、処理の安全性及び確実性を確認する観点から、焼却実証試験を引き続き行うこととしており、今般、関係自治体である福島県いわき市及び実証試験施設の設置者である株式会社クレハ環境の協力を得て、PCBを含む廃棄物の焼却実証試験を実施しました。

2.実証試験の概要

(1)実証試験の実施場所及び実施期間

株式会社クレハ環境(福島県いわき市)
平成24年6月5日(火)~6月7日(木)
施設の概要は、「別紙」表1参照。

(2)実証内容

 株式会社クレハ環境では、PCBを含む有機顔料及びPCBを含む化学製品製造時の副生成物(以下、「PCB含有副生油」という)並びにPCB汚染物等(化学防護服、廃酸及び廃アルカリ)を焼却処理し、処理後の燃え殻、ばいじん及び排ガス中のPCB濃度等を分析することにより、これらの処理状況を確認しました。
 なお、試験においては燃焼ガスを1,100℃以上に保ちつつ、2秒以上滞留させてPCBを含む廃棄物の焼却処理を行いました。

3.実証試験の結果

 試験試料の種類、量及びPCB濃度を「別紙」表2に、大気中のPCB及びダイオキシン類の濃度を「別紙」表3に、排ガス中のPCB及びダイオキシン類の濃度を「別紙」表4に、焼却処理後の燃え殻、ばいじん(脱水汚泥)及び排水の分析結果を「別紙」表5にまとめました。
 施設の敷地境界における大気中のPCB濃度、施設周辺における大気中のPCB及びダイオキシン類濃度については、基準値等よりも低いことを確認しました。
 排ガス中のPCB及びダイオキシン類の濃度については、基準値等よりも低いことを確認しました。また、通常運転時と本試験時において顕著な差がなかったことから、試験試料を投入したことによる排ガス中のPCB及びダイオキシン類の濃度への影響はないことを確認しました。
 焼却処理後の燃え殻、ばいじん及び排水に含まれるPCB及びダイオキシン類の量については、基準値等よりも低いことを確認しました。

4.その他

 今後も、協力が得られる他の施設において、実証試験を継続的に実施していく予定です。

添付資料

連絡先
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課
直通   :03-5501-3156
代表   :03-3581-3351
課長   :廣木 雅史(内線6871)
課長補佐:鈴木 清彦(内線6876)
担当   :三浦 博信(内線6880)

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