報道発表資料

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1997年01月17日

ナホトカ号油流出事故への対応について(1/17)

1.今までの取り組み状況
(1)環境庁長官の現地視察 環境庁長官は、船首部分が漂着している福井県及び石川県における被害状況等の現地視察のため、平成9年1月15日(水)、福井県及び石川県を訪問
(2)ナホトカ号油流出事故環境対策関係府県連絡会議の開催
 ナホトカ号油流出事故に関して、自治体と連携して環境モニタリング・調査を行い、環境影響を的確に把握・評価し、対策に活かすため、1月17日(金)、ナホトカ号油流出事故環境対策関係府県連絡会議を開催
(3)1月10日に現地対策本部等を設置
(4)竹野海岸等で重油を除去
(5)水鳥の救護体制を確立

2.今後の予定
(1)油除去作業、調査等を継続して実施する。

3.被害状況 特に重要な地域として考えられる国立・国定公園の保護及び利用上重要な海岸での状況並びに、水鳥等の保護収容状況は別紙を参照。


別 紙

    国立・国定公園の保護及び利用上重要な海岸での状況

1 山陰海岸国立公園(国立公園課)
(1)海中公園地区への漂着及び対策状況
{1}五色浜海中公園地区(京都府網野町)、豊岡海中公園地区(兵庫県城崎町)、竹野海中公園地区(兵庫県竹野町)、浜坂海中公園地区(兵庫県浜坂町)、浦富海中公園地区(鳥取県岩美町) →いずれも油の漂着はない。

(2)集団施設地区等の利用拠点への漂着及び対策状況
{1}竹野集団施設地区(兵庫県竹野町)→海岸へ漂着した油は、大きな油塊はほぼ除去作業が終了している。ボランティア等100名により玉石や岩礁に付着した油をハケや布による除去作業を実施した。今後、小さな油塊について引き続き作業を実施する。
{2}今子浦集団施設地区(兵庫県香住町)→砂浜に漂着した油は地元住民により概ね除去。
{3}浦富、鳥取砂丘 →油の漂着はない。

2 大山隠岐国立公園(国立公園課)
・隠岐島に漂着した油は14日までに除去済み。

3 越前加賀海岸国定公園(計画課)
(1)集団施設地区等の利用拠点への漂着及び対策状況
{1}東尋坊集団施設地区(福井県三国町)→当該集団施設地区の沖にナホトカ号の船首部分が座礁。周辺海域一面に油が漂着しており、関係機関により除去作業等が進められている。
{2}その他 →特別保護地区、特別地域、普通地域の一部で油の漂着が確認され、除去作業等を実施している。

4 若狭湾国定公園(計画課)
(1)海中公園地区等への漂着及び対策状況
{1}三方海中公園地区(福井県三方町)→ 油の漂着はない。町では沿岸の各漁協に対してオイルフェンスを配り準備を進めている。また、油が接近してきたときに沖合で油の除去作業が出来るよう、資材等を準備中。
{2}その他→特別地域の一部で油の漂着が確認され、一部地域では除去作業を開始している。

(2)集団施設地区等の利用拠点への漂着及び対策状況
{1}食見集団施設地区(福井県三方町) →油の漂着はない。
{2}天橋立集団施設地区(京都府宮津市)→油の漂着はない。宮津湾にオイルフェンス(L=2,000m)を設置し、天橋立への被害を防止。

5 能登半島国定公園(計画課)
(1)海中公園地区等への漂着及び対策状況
{1}木の浦海中公園地区(石川県珠洲市)→ 周辺に油の漂流が見られる。
{2}内浦海中公園地区(石川県内浦町) → 油の漂着はない。
{3}その他 →特別保護地区、特別地域、普通地域の一部で油の漂着が確認され、一部地域では除去作業を開始している。

添付資料

連絡先
環境庁