報道発表資料
- 環境省では、平成23年度に開催された「カーボン・ニュートラル等によるオフセット活性化検討会」で活性化方策の一つとして提言されたカーボン・オフセット認証主体の多様化を契機に、それぞれ別の体制で実施していた「カーボン・ニュートラル認証制度」と「カーボン・オフセット認証制度」を1つの制度として統合することとしました。
- 今年度は、統合した新たな制度となる「カーボン・オフセット制度」の普及啓発と、主に地方都市における適切なカーボン・オフセットの取組の更なる普及促進を図ることを目的とし、地方発カーボン・オフセット認証取得支援事業を募集いたします。
- 先般ご案内した地方発カーボン・オフセット認証取得支援事業について、6月29日より7月31日までに応募のあった案件の中から5件を採択しましたので、お知らせいたします。
- また、本事業は、第2次公募として8月1日(水)より9月7日(金)まで公募を行っています。
I. 第1次公募の採択結果について
(1)採択結果
申請者名 | 概要 |
---|---|
一般財団法人沖縄県環境科学センター 【沖縄県】 |
当センターがサンゴ礁等の環境調査を実施する際に、保有するサンゴ礁調査船"Varuna"の運航に伴って排出されるCO2をオフセット・クレジット(J-VER)でオフセットする取組。 環境へ配慮したサンゴ礁調査を実施すると同時に、自然環境保全と地球温暖化対策が一体となった取組をPRし、サンゴ礁保全と地球温暖化対策の重要性の普及啓発を図る。 |
株式会社関西シー・アイ・シー研究所 【大阪府】 |
株式会社関西シー・アイ・シー研究所が関西地域において開発・販売するクリーンルーム向け新製品(「粘着マット」と「スケルトンバッグ」)の廃棄段階のCO2排出量を、近畿圏内のオフセット・クレジット(J-VER)を活用してカーボン・オフセットすることで、地産地消型カーボン・オフセットを実現する。オフセット認証まで取得することで利用者の環境・CSR対策を支援する業界初の試み。 |
東海エコフェスタ実行委員(株式会社流行発信) 【愛知県】 |
愛・地球博記念公園モリコロパークで開催される"TOKAI ECO FESTA"の来場者・運営者・出展者の移動と飲食ブースでの自家発電機による燃料使用にともなうCO2排出量を東海地域のオフセット・クレジット(J-VER)でオフセットする取組。 家族連れの多い本イベントでカーボン・オフセットをPRすることで、消費者層に広くカーボン・オフセットや東海地域のJ-VERプロジェクトの普及促進を目指す。 |
八峰白神自然食品株式会社 【秋田県】 |
「八峰白神の塩」1個につき、購買者のキッチンにおけるCO2排出量の一部をオフセットする取組。クレジットには、白神山麓・八峰町有林で創出されたオフセット・クレジット(J-VER)を用いており、「八峰白神の塩」を購入することで世界遺産である白神山地の山麓部における環境保全に貢献できる。首都圏のアンテナショップでの販売を予定し、カーボン・オフセットの普及促進と共に環境保全に貢献することを目指す。 |
北海道リース株式会社 【北海道】 |
業界で初めてオフセット・クレジット(J-VER)を活用したオフセット認証ラベルを取得(予定)。「カーボン・オフセット付オートリースプラン(ビジネスカーV-PLAN)」として、リース車の走行から発生するCO2の2ヵ月相当分をオフセットするキャンペーンを実施。 オフセットには北海道産のクレジットを活用し、北海道の森林保全活動の普及促進を図る。 |
II. 第2次公募の実施について
(1)募集対象
応募事業者には、カーボン・オフセットの取組に関する事業計画を提案していただきます。
対象となる地方発カーボン・オフセットの取組は、「カーボン・オフセット第三者認証基準」の第2章2.1認証区分にある以下の取組となります。
- (1)
- 商品・サービスオフセット
- (2)
- 会議・イベントオフセット
- (3)
- 自己活動オフセット
- (4)
- 自己活動オフセット支援
- ※
- 平成24年5月17日より新たに環境省事業として開始されたカーボン・オフセット制度に基づき、認証取得の申請を行っていただきます。また、平成25年1月末までにカーボン・オフセット認証取得が可能であることを条件とします。
(2)支援内容
採択された事業者に対して、カーボン・オフセットプロバイダーが150万円(税抜)/件を上限に下記の支援業務を実施します。
- [1]
- カーボン・オフセットの企画に対するアドバイス
- [2]
- 温室効果ガス排出量算定・オフセット認証費用支援
- [3]
- 情報提供ツール作成支援(プレスリリース、WEBサイト、CSR報告書等での紹介方法)
(3)応募資格
民間企業、民間法人、特定非営利活動法人(NPO)、地方公共団体等
(4)募集期間
本事業は、以下のとおり公募を行い、審査を行ったうえで採択結果を公表する予定です。
また、採択予定件数は全国を対象に残り10件程度を想定しています。
第2次までは採択を行いますが、予定の採択件数に達した場合、それ以降の公募は行いませんので、あらかじめご承知置きください。また、第2次で予定の採択件数に達しない場合は、さらに第3次の公募を実施します。
第2次 平成24年8月1日(水)~平成24年9月7日(金)17:00まで
(5)応募方法
公募開始日の平成24年8月1日(水)より、別添の応募様式(資料2-1)に必要事項をご記入の上、以下の提出先に電子メールで送信してください(なお、電子メールが利用できない場合は郵送も可)。
なお、本事業は環境省の委託を受け三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社が担当しております。
提出・お問い合わせ先
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社(MURC)
環境・エネルギー部(担当:竹田※・山口・綿引[わたひき])※郵送する場合の宛先
「平成24年度地方発カーボン・オフセット認証取得支援事業係」
〒105-8501 東京都港区虎ノ門5-11-2
TEL:03-6733-3400 E-mail:offset@murc.jp
(6)募集詳細
別紙実施要領(資料2-2)をご参照ください。
(7)参考
カーボン・オフセットに関する関連情報については、以下のホームページに掲載しています。
環境省
https://www.env.go.jp/earth/ondanka/mechanism/carbon_offset.html
カーボン・オフセット制度(事務局:気候変動対策認証センター
http://www.jcs.go.jp/index.html
オフセット・クレジット(J-VER)制度(事務局:気候変動対策認証センター
カーボン・オフセットフォーラム(J-COF)
カーボン・オフセット推進ネットワーク(CO-Net)
http://www.carbonoffset-network.jp/
(8)資料
1.平成24年度地方発カーボン・オフセット認証取得支援事業の第1次採択事業の概要
- 資料1-1:
- 一般財団法人沖縄県環境科学センター
- 資料1-2:
- 株式会社関西シー・アイ・シー研究所
- 資料1-3:
- 東海エコフェスタ実行委員(株式会社流行発信)
- 資料1-4:
- 八峰白神自然食品株式会社
- 資料1-5:
- 北海道リース株式会社
2.平成24年度地方発カーボン・オフセット認証取得支援事業について
- 資料2-1:
- 応募書類
- 資料2-2:
- 実施要領
- 資料2-3:
- 概要
添付資料
- 【資料1-1】一般財団法人沖縄県環境科学センター [PDF 80 KB]
- 【資料1-2】株式会社関西シー・アイ・シー研究所 [PDF 85 KB]
- 【資料1-3】東海エコフェスタ実行委員(株式会社流行発信) [PDF 96 KB]
- 【資料1-4】八峰白神自然食品株式会社 [PDF 60 KB]
- 【資料1-5】北海道リース株式会社 [PDF 127 KB]
- 【資料2-1】応募書類 [DOC 63 KB]
- 【資料2-2】実施要領 [PDF 20 KB]
- 【資料2-3】概要 [PDF 165 KB]
- 連絡先
- 環境省地球環境局地球温暖化対策課市場メカニズム室
直通:03-5521-8246
室長 :角倉 一郎
室長補佐 :三好 一樹
担当 :金本 和也
関連情報
過去の報道発表資料
- 平成24年6月29日
- 平成24年度地方発カーボン・オフセット認証取得支援事業の募集開始について(お知らせ)