報道発表資料

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2012年07月05日
  • 総合政策

環境研究総合推進費による平成24年度新規研究課題の採択決定について(お知らせ)

 環境省では、競争的研究資金である環境研究総合推進費(以下「推進費」という。)による調査研究及び技術開発を推進しています。
 平成24年度は、一般会計を財源とする従来の推進費による採択枠(一般枠)のほか、東日本大震災復興特別会計を財源とし「震災復旧・復興への寄与」を要件とする採択枠(復興枠)を設け、被災地の早期復興にとって不可欠な研究等を推進することとしています。
 今般、外部有識者により構成された環境研究企画委員会(委員長:鈴木基之 東京大学名誉教授)による評価結果を踏まえ、平成24年度新規研究課題を以下のように決定しました。
 「一般枠」では、戦略的研究開発領域の新規戦略プロジェクト「地球規模の気候変動リスク管理戦略の構築に関する総合的研究」(23課題で構成)に着手するほか、個別環境問題等の解決に資する調査研究及び技術開発54課題を新たに実施します。
 また、「復興枠」では、東日本大震災に伴う影響・被害による諸問題の解決に向けた調査研究及び技術開発29件に取り組みます。
 「一般枠」の平成24年度予算は56.70億円で、このうち約14.80億円を新規課題に配分しています。また、「復興枠」では平成24年度予算10億円を新規課題に配分しています。

1.環境研究総合推進費の概要

  • 推進費は、環境問題が人類の生存基盤に深刻かつ重大な影響を及ぼすことに鑑み、様々な分野における研究者の総力を結集して学際的、国際的な観点から総合的に調査研究及び技術開発を推進し、もって持続可能な社会構築のための環境保全に資することを目的とした政策貢献型の競争的研究資金です。
  • 環境省では、推進費等の競争的研究資金を活用して、国立試験研究機関、独立行政法人、大学、民間研究機関等、様々な分野の研究機関、研究者の連携・協力のもとに環境研究を総合的に進めています。
  • これらにより、地球環境の将来予測・影響・対策等に関する数多くの科学的知見が蓄積され、例えば、地球温暖化に関する研究成果は、IPCCの第4次評価報告書へ引用される等、国際的にも貢献しているほか、ダイオキシン類に関する研究により削減対策が進み、ダイオキシン類の排出量を大幅削減した等の成果を上げてきています。
  • 平成24年度は、一般会計を財源とする従来の推進費による採択枠(一般枠)のほか、東日本大震災復興特別会計を財源とし、「震災復旧・復興への寄与」を要件とする採択枠(復興枠)を設け、被災地の早期復興にとって不可欠な科学的知見の集積及び技術開発を推進することとしています。

2.平成24年度新規研究課題の採択について

  • 推進費では、新規研究課題の選定に当たって公募を行い、応募のあった研究課題の中から、科学的・技術的な観点のほか、環境保全政策への科学的側面からの貢献・寄与の大きさといった点も重視した上で、実施すべき研究課題を競争的に選定する仕組みとなっています。
  • 今般、外部有識者により構成された環境研究企画委員会(委員長:鈴木基之 東京大学名誉教授)において、書類及びヒアリングによる審査を実施し、審査結果を踏まえ、一般枠では、1戦略プロジェクト(23課題で構成)及び54課題、復興枠では29課題を、平成24年度新規研究課題として決定しました。
  • 採択が決定した研究課題の概要は、添付資料のとおりです。
推進費(一般枠)の応募課題数及び採択課題数
研究区分及び研究対象分野 応募課題数 採択課題数
◎戦略的研究開発領域 ※1 1プロジェクト
(24課題)
1プロジェクト
(23課題)
環境問題対応型研究領域 ※2
○全球システム変動
○環境汚染
○リスク管理・健康リスク
○生態系保全と再生
○持続可能な社会・政策研究
○領域横断
162課題 13課題
◎革新型研究開発領域 ※3 39課題 11課題
◎循環型社会形成推進研究 ※4 107課題 30課題
一般枠 計 1プロジェクト(24課題)+308課題 1プロジェクト(23課題)+54課題
推進費(復興枠)の応募課題数及び採択課題数
研究区分及び研究対象分野 応募課題数 採択課題数
◎環境問題対応型研究領域 ※2 47課題 16課題
◎革新型研究開発領域 ※3 6課題 3課題
◎循環型社会形成推進研究 ※4 24課題 10課題
一般枠 計 77課題 29課題
1「戦略的研究開発領域」:先導的に重点化して進めるべき大規模な研究プロジェクト又は個別研究の統合化・シナリオ化を図るべき研究プロジェクトで、環境省が大枠を提示し、プロジェクトを構成する研究課題を公募するもの。複数の研究課題で構成される。
2「環境問題対応型研究領域」:個別又は複数の環境問題の解決に資する研究。
3「革新型研究開発領域」:若手研究者を対象とした、特に新規性・独創性・革新性の高い環境研究、または、先進的特定研究テーマに係る最新成果を評価・統合する研究。
4「循環型社会形成推進研究」:廃棄物の適正処理及び循環型社会の構築に資する技術等に係る研究。

添付資料

  • 平成24年度「環境研究総合推進費」新規採択研究課題の概要
  • 平成23年度環境研究企画委員会 委員名簿(平成24年度新規採択研究課題審査時)

添付資料

連絡先
環境省総合環境政策局総務課環境研究技術室
直通  :03-5521-8239
代表  :03-3581-3351
室長  :長坂 雄一(内線6241)
担当  :水野、新井(内線 6246)
総合環境政策局環境保健部環境安全課環境リスク評価室
直通  :03-5521-8262
室長  :戸田 英作(内線 6340)
担当  :林、植中、有田、橋立(内線 6342)
地球環境局総務課研究調査室
直通  :03-5521-8247
企画官:福島 健彦(内線 6730)
担当  :近藤、房村(内線 6732)
大臣官房廃棄物・リサイクル対策部廃棄物対策課
直通  :03-5521-8337
課長  :山本 昌宏(内線6841)
担当  :若林、両瀬、渡辺(内線6858)

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