報道発表資料

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2012年07月03日
  • 自然環境

ラムサール条約第11回締約国会議(COP11)の開催及び湿地の新規登録について(お知らせ)

 ラムサール条約第11回締約国会議(COP11)が、ルーマニアのブカレストで7月6日(金)~13日(金)に開催されます。同会議では、次回締約国会議(COP12)までの約3カ年の各種計画や、湿地における持続可能なツーリズム等に関して議論が行われる予定です。
 また、同会議の開催にあわせて新規登録を目指していた我が国の9箇所の湿地は、7月3日(火)付でラムサール条約湿地登録簿に掲載され、会期中の7日(土)に条約事務局から関係自治体への登録認定証授与式が行われることになりました。
 なお、6日の同会議開会式の中では、長年にわたり湿地の保全と持続可能な利用に多大な貢献をされた個人・団体を讃える「ラムサール賞」の授賞式が行われますが、我が国からは辻井達一氏(財団法人北海道環境財団理事長)が同賞科学部門の受賞者として出席されます。

1 第11回締約国会議(COP11)の概要

 ラムサール条約(正式名称:特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約。発効:1975年)の第11回締約国会議(COP11)が、以下のとおり開催される予定です。

(1)
期日
2012年7月6日(金)~13日(金)
(2)
場所
ルーマニアの首都ブカレスト
ブカレスト国会宮殿
(3)
参加者
162箇国の締約国及びオブザーバーが参加します。我が国からは、政府代表団のほか、関係自治体、NGO等のオブザーバーが参加予定です。なお、政府代表団は、外務省、農林水産省及び環境省で構成します。
(4)
テーマ
“Wetlands: home and destination”(湿地:故郷、そして目的地。)
(5)
主要な議題
次回締約国会議(COP12)までの約3カ年の各種計画や、湿地における持続可能なツーリズムの推進等に関する決議案等が提出されており、これらの内容について議論されます。

2 ラムサール条約湿地新規登録に係る登録認定証授与式

 同会議開催前の7月3日(火)付で新たに9箇所の国内湿地がラムサール条約に基づく「国際的に重要な湿地に係る登録簿」に掲載され、以下のとおり、条約事務局から関係自治体への登録認定証授与式が行われる予定です。この登録により我が国のラムサール条約湿地数は計46箇所となります。

(1)
日時
2012年7月7日(土)13:15~14:45(現地時間、日本との時差マイナス6時間)
(2)
場所
締約国会議会場(ブカレスト国会宮殿)
(3)
参加者
ラムサール条約事務局、日本代表団、関係自治体、国内NGO関係者、各国代表団
(4)
新規登録湿地
大沼(北海道)
渡良瀬遊水地(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県)
立山弥陀ヶ原(みだがはら)・大日平(富山県)
中池見湿地(福井県)
東海丘陵湧水湿地群(愛知県)
円山川(まるやまがわ)下流域・周辺水田(兵庫県)
宮島(広島県)
荒尾干潟(熊本県)
与那覇湾(沖縄県)
登録認定証授与式に出席する自治体(代理のNGOを含む)は、以下のとおり。
栃木県栃木市・小山市、富山県中新川郡立山町、福井県敦賀市、愛知県豊田市、兵庫県豊岡市、沖縄県宮古島市

3 辻井達一氏のラムサール賞受賞

 「ラムサール賞」は、長年にわたり湿地の保全と持続可能な利用に多大な貢献をされた個人や団体を讃える賞として1996年に創設され、「管理部門」「科学部門」「教育部門」の3つの部門から構成されます。
 今回、辻井達一氏(財団法人北海道環境財団理事長)は、釧路湿原やサロベツ原野、チリカ湖(インド)等の自然再生等における長年の貢献が評価され、同賞の科学部門を受賞されます。授賞式は6日の同会議開会式中に行われます。
 日本人としては、2005年に中村玲子氏(ラムサールセンター事務局長)が教育部門で受賞されており、2人目(科学部門では初)の受賞となります。

添付資料

別紙1 ラムサール条約の概要
別紙2 新たにラムサール条約湿地に登録される国内湿地の概要
別紙3 ラムサール条約湿地・登録地 位置図
別紙4 辻井達一氏 経歴

添付資料

連絡先
環境省自然環境局野生生物課
電話:03-5521-8282(直通)
    03-3581-3351(代表)
課長   :亀澤 玲治 (内6460)
課長補佐:山崎 進   (内6465)
係長   :柳谷 牧子 (内6468)
係長   :尾崎 絵美 (内6465)

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