報道発表資料
整備新幹線(北陸新幹線(白山総合車両基地・南越(仮称)間))について、国土交通大臣から独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構に対して工事実施計画が認可されるにあたり、平成24年6月29日付けをもって環境省より国土交通省に別紙のとおり環境保全上の意見の申し入れを行った。
なお、当該区間は環境影響評価法施行の前に昭和54年運輸大臣通達「整備新幹線に関する環境影響評価の実施について」に基づき環境影響評価報告書が作成されているものである。環境影響評価法の施行以前に環境影響評価報告書が作成された区間については、従前より工事実施計画の認可の際に意見を申し入れているところである。
環境省意見の概要
(1) 列車の走行に係る騒音対策について
- 沿線の状況を踏まえた予測を行い、音源対策を基本として対策を検討し、騒音の環境基準の達成を図ること。
(2) 工事における環境保全について
- 工事に伴う大気質、騒音、振動、濁水等への影響の対策、景観等の保全について、適切に実施すること。
- 計画路線周辺の貴重な野生生物については、具体的な工事計画策定までに、必要に応じて現地調査を行い、環境保全措置を策定すること。
- 工事に伴い発生する建設発生土、廃棄物について、発生抑制、有効利用、適切な処理を行うこと。
(3) 地域の実態に配慮した環境保全対策について
- 供用前の試験走行や供用後の列車の走行による騒音・振動を把握し、適切な環境保全措置を講ずること。
(4) 温室効果ガスについて
- 工事中及び供用後の温室効果ガスの排出について、できる限り削減に努めること。
- (注)
- 北陸新幹線について、今回、金沢・敦賀間について工事実施計画が認可されたが、そのうち南越(仮称)・敦賀間については、環境影響評価手続が環境影響評価法施行後に開始されたため、環境影響評価法に基づく手続が実施されており、平成13年3月に環境大臣意見を提出している。
参考
- ○ 事業概要
- ・事業者
- :独立行政法人 鉄道建設・運輸施設整備支援機構
- ・関係地域
- :石川県白山市、川北町、能美市、小松市、加賀市
福井県あわら市、坂井市、福井市、鯖江市、越前市 - ・建設延長
- :84km
- ○運輸大臣通達「整備新幹線に関する環境影響評価の実施について」に基づく手続
- ・環境影響評価報告書公表
- 白山総合車両基地・小松間 昭和60年12月
- 小松・南越(仮称)間 平成8年3月
添付資料
- 連絡先
- 環境省総合環境政策局環境影響審査室
(代表:03-3581-3351)
(直通:03-5521-8237)
室長: 田中 紀彦 (内6231)
室長補佐:横井三知貴(内6233)
審査官: 佐藤 秀憲 (内6253)