報道発表資料

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2012年05月10日
  • 地球環境

風力発電導入促進のための風況マップ(東北地方)の公開について (お知らせ)

 環境省では、風力発電の導入ポテンシャルが大きな東北地方における風力発電の導入を促進するため、気象シミュレーション技術を活用して、東北電力供給管内7県(青森・秋田・岩手・山形・宮城・福島・新潟)の過去20年間の年平均風速と変動(標準偏差)を約500mメッシュで解析した風況データベースを作成し、これを地図情報と関連付けた「風況マップ(東北地方)」を公開しましたのでお知らせします。
https://www.env.go.jp/earth/ondanka/windmap/index.html

1.風況マップ(東北地方)の作成の背景・目的

 平成23年3月11日に発生した東日本大震災を受け、我が国では地球温暖化対策・エネルギー政策の両面から、再生可能エネルギーの導入を一層加速することが求められています。そうした中、我が国には大きな風力発電の導入ポテンシャルがある一方、風力発電事業を評価するために必要な長期間にわたる風況変動データが不足していることが、風力発電事業の事業性を判断する上で大きなリスク要因の1つとなっています。
 そこで、環境省では、風力発電の導入ポテンシャルが大きな東北地方における風力発電の導入を促進するため、当該地域において検討されている風力発電事業の事業性評価に資するべく、風力発電事業者等が風況リスクの評価に利用可能な風況データベースを作成し、これを地図情報と関連付けた風況マップを公開しました。

2.風況マップの特徴

 気象シミュレーション技術を活用して、風況データベースを作成しました。東北電力供給管内7県(青森・秋田・岩手・山形・宮城・福島・新潟)について、過去20年間(1991年~2010年)の詳細な時間解像度(1時間)及び空間解像度(500m)による風況データを作成し、2MW級の風車の標準的なハブ高さである地上高80mにおける年平均風速を算出して、それに基づいて風況変動(標準偏差)の解析を行いました。
 作成された風況データベースの各データは位置情報を持っているため、地図情報と関連付けて表示することができます。そこで、一般に公開されているフリーソフトウェアであるGoogle Earthを利用した風況マップを作成しました。これにより、風力発電事業者やレンダー(金融機関)等が風況データを確認することができ、事業性評価に活用することが可能となります。
 風況データベースに関する詳細情報は、「平成23年度東北地方における風況変動データベース作成事業成果報告書」を参照してください。
https://www.env.go.jp/earth/report/h24-02/index.html

3.風況マップの閲覧方法

 環境省ウェブサイト「風況マップ(東北地方)」から、「マップデータの閲覧」をクリックし、データファイルを開くことによって閲覧できます。
https://www.env.go.jp/earth/ondanka/windmap/index.html

(風況マップの表示イメージ)
(風況マップの表示イメージ)

 なお、閲覧に当たっては、Google Earthをインストールする必要があります。
http://www.google.co.jp/intl/ja/earth/index.html

4.データ取扱い上の留意点

 風況マップは、年平均風速のみを考慮したデータベースを基に作成しており、各種社会条件や事業採算性等は考慮しておりません。また、風況マップによって表示される風況データは観測に基づいたものではなく、シミュレーションによって算出されたものであり、シミュレーション誤差を含んだデータです。
 風況データベース及び風況マップを利用することによって生じたあらゆる不利益又は損害に対して、環境省は一切責任を負いません。
 なお、風況データベース及び風況マップの著作権は環境省に帰属します。引用する場合には、出典(環境省「風況マップ(東北地方)」等)を明記してください。

連絡先
環境省地球環境局地球温暖化対策課
直通    03-5521-8339 
代表    03-3581-3351 
課長    室石 泰弘(内線6770)
調整官   和田 篤也(内線6771)
課長補佐 平塚 二朗 (内線6791)
担当    坂東 政典(内線6795)