報道発表資料

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2000年08月28日

関東地域における二酸化硫黄濃度の上昇について

1. 本日午前10時頃より、東京都、神奈川県、埼玉県、群馬県、静岡県等、広範囲の測定局において、急激な二酸化硫黄濃度の上昇が観測された。

    10時11時12時13時14時15時
東京 青梅市東青梅 0.020 0.093 0.202 0.141 0.313 欠測
町田市中町 欠測 欠測 0.318 0.202 0.025 0.004
小平市小川町 0.047 0.110 0.201 0.244 0.304 0.026
多摩市愛宕 0.023 0.094 0.210 0.368 0.202 0.023
静岡 自排三島 0.086 0.264 0.613 0.228 0.022 0.055
沼津青少年 0.008 0.257 0.210 欠測 0.002 0.041
御殿場市 0.017 0.095 0.061 0.220 0.330 0.191
裾野消防署 0.067 0.243 0.403 0.319 0.101 0.066
大仁北小 0.218 0.341 0.339 0.133 0.098 0.080

(測定値は、環境庁大気汚染物質広域監視システム「そらまめ君」により収集された自治体の速報値及び電話による聞き取りによる。測定局は1時間値が0.2ppmを超えたもの。単位はppm。)

※二酸化硫黄に係る環境基準は、1時間値0.1ppm以下、1時間値の1日平均値0.04ppm以下。

2. 気象庁に確認したところによると、三宅島では、一昨日地上1000m程だった噴煙が、昨日から地上2000mを超え、現在も継続している。(本日9:55に最大3000mを観測)
衛星写真を見ると、噴煙(水蒸気の雲)は伊豆半島方向に伸びているとのこと。

3. このことから、今回の二酸化硫黄の高濃度は、三宅島の噴煙に起因する可能性が高いと考えられる。

4. なお、今回観測された濃度レベルは、人によっては異臭が感じられる濃度レベルであるが、急性の健康影響が問題となるレベルではない。今後とも、注意深く環境濃度の監視を行い、状況を見守っていく必要がある。

5. 上記の情報につき、関係自治体に連絡した。

連絡先
環境庁大気保全局大気規制課
課 長 :仁井 正夫(内6530)
 補 佐 :戸田 英作(内6548)
 補 佐 :遠藤 肇  (内6538)