報道発表資料

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2012年02月24日
  • 再生循環

東北地方及び関東地方における一般家庭等で使用される薪及び薪の灰等の調査結果について

 福島県内の一般家庭等において薪ストーブを使用した際に発生する灰等から放射性セシウムが検出されたことを受けて、平成24年1月19日に「薪ストーブ等を使用した際に発生する灰の取扱いについて」(環廃対発第120119001号)を発出しました。
 今般、薪及び薪の灰の汚染状況について確認するため、東北地方(岩手県、宮城県、福島県)及び関東地方(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県)で調査を行いましたので調査結果を公表します。

1.調査概要

 調査日
: 平成24年2月4日から2月12日まで
 調査場所
: 岩手県、宮城県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県 65箇所
 調査内容
: 一般家庭等で使用されている薪、薪の灰及び煙突からの排ガスの放射能濃度測定

2.調査結果

 岩手県、宮城県、福島県及び茨城県の一部の薪の灰において8,000Bq/kgを超える放射能濃度が検出され、薪では最高値1,460Bq/kg、薪の灰では最高値240,000Bq/kgでした。また、排ガスの放射能濃度は1箇所を除き不検出でした。検出された1箇所についても、検出値は0.4Bq/m3でした。

薪及び灰の放射能濃度調査結果概要
検体数 放射能濃度
岩手県 15 不検出~770Bq/kg 72未満~10,100Bq/kg
宮城県 10 不検出~231Bq/kg 161~14,100Bq/kg
福島県 11 不検出~1,460Bq/kg 1,360~240,000Bq/kg
茨城県 2 151~159Bq/kg 7,300~9,500Bq/kg
栃木県 6 31未満~400Bq/kg 1,160~4,700Bq/kg
群馬県 13 不検出~270Bq/kg 560~8,000Bq/kg
埼玉県 3 不検出~85Bq/kg 520~1,310Bq/kg
千葉県 5 不検出~244Bq/kg 650~2,120Bq/kg

3.環境省の対応

 薪ストーブ等の灰の取扱いについて、すでに平成24年1月19日付けで「薪ストーブ等を使用した際に発生する灰の取扱いについて」(環廃対発第120119001号)及び1月23日付けで「『薪ストーブ等を使用した際に発生する灰の取扱いについて』に関するQ&Aについて」を発出し、また、2月8日付けで「放射性物質に汚染された薪等を利用した際に発生する灰の取扱いについて」を発出し、放射性物質に汚染された薪等の利用した際に発生する灰の取扱いについて周知をしているところです。今回の調査結果を踏まえ、改めて以下のことについて周知を行います。

(1)
薪ストーブ等を使用する場合は、その使用に伴い発生する灰が高濃度にならないよう、できる限り流通している薪(林野庁の指標値である40Bq/kg以下のもの)又は安全が確認されている薪を使用すること。やむを得ずそれ以外の薪を使用する場合には、放射性セシウムが付着している表面の部分を取り除いて使用することが望ましいこと。
(2)
薪の灰については、その安全性が確認された場合を除き、庭や畑にまくことなく、市町村等が収集し、保管・処分等を行うこと。

添付資料

連絡先
環境省廃棄物・リサイクル対策部適正処理・不法投棄対策室
代表 : 03-3581-3351
直通 : 03-5501-3157
室長 : 吉田 一博 (内線 6881)
係長 : 野本 卓也 (内線 6885)
担当 : 岩川  誠  (内線 6888)

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