報道発表資料

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1997年01月14日

ナホトカ号油流出事故による景観等への影響について(1/14)

標記につき、特に重要な地域として考えられる国立・国定公園の保護及び利用上重要な海岸での状況は以下のとおりである。なお、詳細は別紙を参照。
1 取組み状況
(1)今までの取組み状況
国立・国定公園の保護及び
利用上重要な海岸での状況
・1月10日に現地対策本部を設置
・竹野海岸等で重油を除去
水鳥救護状況 ・水鳥救護体制を確立
(2)本日実施した事項 国立・国定公園の保護及び
利用上重要な海岸での状況
・作業を継続して実施した
水鳥救護状況 ・福井、石川両県で保護した水鳥のうち、回復したものを全日空等の協力を得て北海道で放鳥
2 今後の予定 国立・国定公園の保護及び
利用上重要な海岸での状況
・作業、調査等を継続して実施する
水鳥救護状況 ・同上
3 被害状況 国立・国定公園の保護及び
利用上重要な海岸での状況
・山陰海岸国立公園竹野地区、越前加賀海岸国定公園東尋坊地区、若狭湾国定公園の一部で油が漂着している。
・本日、能登半島国定公園の一部で油の漂着が確認された。
水鳥救護状況 ・別紙、保護収容状況のとおり

別紙

1 山陰海岸国立公園(国立公園課)
(1)海中公園地区への漂着及び対策状況
・五色浜海中公園地区(京都府網野町)
 付近で油が漂着しており、除去作業を実施。海中公園地区については波浪のため調査できず。
・豊岡海中公園地区(兵庫県城崎町)
 油の漂着はない。
・竹野海中公園地区(兵庫県竹野町)
 油の漂着はない。周辺に油が浮いており、除去した。
・浜坂海中公園(兵庫県浜坂町)
 油の漂着はない。周辺に油が浮いている。沖合で除去作業を実施している。
・浦富海中公園地区(鳥取県浦富町) 油の漂着はない。

(2)集団施設地区等の利用拠点への漂着及び対策状況
・竹野集団施設地区(兵庫県竹野町)
 海岸へ漂着した油は、大きな油塊はほぼ除去作業が終了している。小さな油塊について、ボランティア等33名により除去作業を実施した。今後、小さな油塊について引き続き作業を実施する。本日までの除去実績ドラム缶55本。
・今子浦集団施設地区(兵庫県香住町)
 砂浜に漂着した油は地元住民により全て除去。
・浦富、鳥取砂丘の2地区についての油の漂着はない。

2 越前加賀海岸国定公園(計画課)
(1)集団施設地区等の利用拠点への漂着及び対策状況
・東尋坊集団施設地区(福井県三方町) 当該集団施設地区の沖にナホトカ号の船首部分が座礁している。 周辺海域一面に油が漂着しており、関係機関により除去作業等が進められている。

3 若狭湾国定公園(計画課)
(1)海中公園地区への漂着及び対策状況
・三方海中公園地区(福井県三方町)
 油の漂着はない。町では沿岸の各漁協に対してオイルフェンスを配り準備を進めている。また、油が接近してきたときに沖合で油の除去作業が出来るよう、資材等の準備を進めている。

(2)集団施設地区等の利用拠点への漂着及び対策状況
・食見集団施設地区(福井県三方町)
 油の漂着はない。
・天橋立集団施設地区(京都府宮津市) 油の漂着はない。
 宮津湾にオイルフェンス(L=2,000m)を設置し、天橋立への被害を防止している。

4 能登半島国定公園
 ・普通地域の一部で油の漂着が確認された。

添付資料

連絡先
環境庁自然保護局