報道発表資料
- 環境省では、平成23年4月より、「カーボン・ニュートラル等によるオフセット活性化検討会」を開催し、カーボン・オフセットの取組活性化に向けた検討や、従来のカーボン・オフセットの取組をさらに進めた、排出量の全量をオフセットする「カーボン・ニュートラル」について検討を進めてきました。
- 本検討会での議論等をもとに今般公表した「カーボン・ニュートラル認証基準」を受け、カーボン・ニュートラル認証の取得を目指す事業者を支援するための試行事業について、9月8日(木)より10月14日(金)まで公募したところですが、応募のあった案件の中から4件を採択しましたので、お知らせいたします。なお、本年度は、追加の公募は予定しておりません。
1.採択結果について
本試行事業の公募期間(9月8日~10月14日)内に応募のあった案件について、有識者からなる審査会を設け、同審査会の助言も踏まえ審査を行った結果、以下の4件の案件を採択することに決定いたしました。
申請者名(申請区分) | 事業概要 |
---|---|
佐川急便株式会社 (計画登録) |
東京・京都・博多地区のサービスセンターをモデルとし、トラック等の配送車両の使用抑制による削減努力を行った上で、残りの排出量をJ-VER等でカーボン・ニュートラル化するもの。 |
日本興亜損害保険株式会社 (計画登録) |
オフィスのエネルギー使用だけでなく、紙の利用や保険証券発送等の物流、社員の移動(通勤、出張、赴任等)、廃棄物処理等を対象に、2012年度に2006年度比で自助努力による20%以上のCO2削減を行い、削減が困難な残りの排出量を2013年度までにカーボン・ニュートラル化するもの。 |
富士レビオ株式会社 (計画登録) |
環境省のJVETSや東京都環境保護条例等、八王子事業所で行ってきた継続的な排出削減努力を実施してきた取組の集大成として、当該事業所をカーボン・ニュートラル化するもの。 |
株式会社リサイクルワン (認証・計画登録) |
スコープ3(その他間接排出量)を含めた自社の事業活動に伴うCO2排出量をCERとJ-VERを用いてカーボン・ニュートラル化するもの。本試行事業を通じてカーボン・ニュートラル認証取得と計画登録の両方を目指す。 |
- ※計画登録:
- カーボン・ニュートラル認証に至るまでの手続が、計画期間内に完了する計画(体制)が適切であることを確認し、登録するもの。
- ※認証:
- 申請者の対象期間における取組が、カーボン・ニュートラルを実現していることを認証するもの。
2.支援内容
採択された上記事業者に対して、880万円(税抜)/件を上限に下記の業務費用を支援します。
- [1]
- カーボン・ニュートラルの企画立案・審査書類作成
- [2]
- 温室効果ガス排出量算定
- [3]
- 検証費用
- [4]
- 情報提供ツール作成(プレスリリース、WEBサイト、CSR報告書等でのニュートラル事例紹介)
3.参考
カーボン・ニュートラル及びカーボン・オフセットに関する関連情報については、以下のホームページに掲載しています。
- ○
- 環境省
https://www.env.go.jp/earth/ondanka/mechanism/carbon_offset.html - ○
- カーボン・ニュートラル認証制度事務局(気候変動対策認証センター)
http://www.jcs.go.jp/cn/ - ○
- カーボン・オフセットフォーラム(J-COF)
http://www.j-cof.go.jp
- 連絡先
- 環境省地球環境局地球温暖化対策課市場メカニズム室
代表:03-3581-3351 直通:03-5521-8246
室長 :上田 康治(内線6737)
室長補佐:三好 一樹(内線6785)
担当 :下山 然 (内線6781)
関連情報
過去の報道発表資料
- 平成23年9月8日
- カーボン・ニュートラル認証試行事業の募集開始について(お知らせ)