報道発表資料

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2011年11月22日
  • 再生循環

PCBを含む廃棄物の焼却実証試験(平成23年9月実施分)の実施結果について(お知らせ)

 環境省は、兵庫県神戸市及び神戸環境クリエート株式会社の協力を得て、PCBを含む廃棄物の焼却実証試験を実施しましたので結果をお知らせいたします。

1.趣旨

 環境省では、PCBを含む廃棄物の処理体制の整備を図るため平成17年度から、既存の産業廃棄物処理施設等において、焼却実証試験を行い、安全かつ確実に処理できることを確認してきました。
 当省では、PCBを含む廃棄物の処理体制の検討に向け、処理の安全性及び確実性を確認する観点から、焼却実証試験を引き続き行うこととしており、今般、関係自治体である兵庫県神戸市及び神戸環境クリエート株式会社の協力を得て、PCBを含む廃棄物の焼却実証試験を実施しました。

2.実証試験の概要

(1)実施場所及び実施期間

神戸環境クリエート株式会社(兵庫県神戸市)
平成23年9月27日(火)~9月29日(木)
施設の概要は、「別紙」表1参照。

(2)実施内容

 神戸環境クリエート株式会社では、PCBを含む廃活性炭及び防護服等並びにPCB処理物を焼却処理し、処理後の燃え殻、ばいじん、排ガス中のPCB濃度等を分析することにより、これらの処理状況を確認しました。
 なお、本試験においては、燃焼ガスの温度を1,100℃以上に保ちつつ、2秒以上滞留させて焼却処理を行いました。

3.実証試験の結果

 大気中のPCB及びダイオキシン類の濃度を「別紙」表2に、排ガス中のPCB及びダイオキシン類の濃度等を「別紙」表3に、焼却処理後の燃え殻及びばいじん中のPCB及びダイオキシン類の分析結果を「別紙」表4にまとめました。
 排ガス中のPCB及びダイオキシン類の濃度については、基準値等よりも低いことを確認しました。また、通常運転時と本試験時において顕著な変化がなかったことから、試験試料を投入したことによる排ガス中のPCB及びダイオキシン類の濃度への影響はないことを確認しました。
 施設の敷地境界における大気中のPCB濃度並びに施設周辺における大気中のPCB及びダイオキシン類濃度については、基準値等よりも低いことを確認しました。
 焼却処理後の焼却炉の燃え殻及びばいじんに含まれるPCB及びダイオキシン類の量については、基準値よりも低いことを確認しました。

4.その他

 今後も、協力が得られる他の施設において、実証試験を実施していく予定です。

添付資料

連絡先
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課
直通:03-5501-3156
代表:03-3581-3351
課長  :廣木 雅史(内線6871)
課長補佐:鈴木 清彦(内線6880)
主査  :鈴木 聡 (内線6895)

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