報道発表資料

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2011年11月22日
  • 再生循環

PCBを含む廃棄物の焼却実証試験の実施について(お知らせ)

 環境省は、富山県富山市及び愛媛県並びに株式会社富山環境整備及び財団法人愛媛県廃棄物処理センターの協力を得て、PCBを含む廃棄物の焼却実証試験を実施することとしましたのでお知らせいたします。

1.趣旨

 環境省では、PCBを含む廃棄物の処理体制の整備を図るため、平成17年度から、既存の産業廃棄物処理施設等において、焼却実証試験を行い、安全かつ確実に処理できることを確認してきました。
 当省では、PCBを含む廃棄物の処理体制の検討に向け、処理の安全性及び確実性を確認する観点から、焼却実証試験を引き続き行うこととしており、今般、関係自治体である、富山県富山市及び愛媛県並びに産業廃棄物処理施設の設置者である株式会社富山環境整備及び財団法人愛媛県廃棄物処理センターの協力を得て、焼却実証試験を実施することとしましたので、お知らせいたします。
 焼却実証試験の概要は、以下のとおりです。

2.焼却実証試験の概要

(1)実施場所及び実施期間

・株式会社富山環境整備(富山県富山市)

平成23年11月28日(月)~12月2日(金)

・財団法人愛媛県廃棄物処理センター(愛媛県新居浜市)

平成23年12月6日(火)~12月8日(木)

(2)実施内容

 株式会社富山環境整備においては、PCBを含むコンデンサ、抜油後のOFケーブル、抜油後の油遮断器、廃活性炭、ウエス及び防護具等並びにPCB処理物を焼却し、処理後の燃え殻、ばいじん、排ガス及び周辺大気等のPCB濃度等を分析することにより、周辺環境に影響を及ぼすことなく安全かつ確実に処理されていることを確認します。焼却は、燃焼ガスの温度を1,100℃以上に保ちつつ、2秒以上滞留させて行うものとします。
 また、財団法人愛媛県廃棄物処理センターにおいては、PCBを含む廃活性炭、ウエス及び防護具等並びにPCB処理物を焼却し、処理後の燃え殻、ばいじん、排ガス及び周辺大気等のPCB濃度等を分析することにより、周辺環境に影響を及ぼすことなく安全かつ確実に処理されていることを確認します。焼却は、燃焼ガスの温度を1,100℃以上に保ちつつ、2秒以上滞留させて行うものとします。
 なお、実施に当たっては、廃棄物処理、分析、健康影響等に関する専門家の助言を得ることとします。

3.これまでの焼却実証試験の実施状況

 平成18年3月から平成22年3月にかけて、微量のPCBを含む廃棄物を試験試料として用いた焼却実証試験を14箇所の施設で合計27回実施し、いずれも試験試料が安全かつ確実に処理されたことを確認しています。

4.その他

 今後も、協力が得られる他の施設において、焼却実証試験を実施していく予定です。

連絡先
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課
直通:03-5501-3156
代表:03-3581-3351
課長  :廣木 雅史(内線6871)
課長補佐:鈴木 清彦(内線6880)
主査  :鈴木 聡 (内線6895)