報道発表資料

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2011年10月25日
  • 再生循環

バーゼル条約第10回締約国会議(COP10)の結果概要について(お知らせ)

 平成23年10月17日(月)から10月21日(金)まで、コロンビアのカルタヘナにおいて、バーゼル条約第10回締約国会議(COP10)が開催されました。COP10のテーマは「廃棄物の発生防止・最小限化・リサイクル」とされ、次期2年間の活動方針、予算、関連する条約との関連性等についての決定案が採択されました。

1.開催日・場所

・ 開催日:
平成23年10月17日(月)から10月21日(金)
・ 開催場所:
カルタヘナ(コロンビア)

2.バーゼル条約第10回締約国会議(COP10)の開催テーマ

廃棄物の発生防止・最小限化・リサイクル

3.出席者

 会議には、各国政府代表の他、国際機関、NGO、その他のオブザーバーが出席し、約300名が出席しました。
 我が国からは、外務省、環境省、経済産業省及び国土交通省から構成される政府代表団が出席しました。

4.主な議題

カルタヘナ宣言
 有害廃棄物等の発生防止、最小限化、リサイクルに関するカルタヘナ宣言が採択されました。締約国は、バーゼル条約の原則や過去の締約国会議で採択された決議を基に、バーゼル条約地域センターや関係する国際機関と連携しながら、有害廃棄物等の発生防止、最小限化、リサイクルに取り組んでいくことを宣言しました。
新戦略フレームワーク
 2012年から2021年のバーゼル条約における各種活動の基本方針として、ビジョン、指針、戦略目標と目的、実施手段、達成度・評価指針を含めた新戦略フレームワークが採択されました。今後、各締約国等はこの新戦略フレームワークを基本として、条約における種々の活動等を行うこととなりました。
バーゼル条約の有効性に関するインドネシア・スイス主導イニシアティブ(CLI)
 CLIが策定したオムニバス決議(バーゼル条約95年改正発効に向けた取組(発効条件:改正案採択当時の締約国数の3/4批准)、環境上適正な管理(ESM)に関する基準・ガイドラインの策定、バーゼル条約地域センターの強化等)が採択されました。ESMに関するガイドラインの策定に関しては、我が国がリード国として作業を進めていくことを表明しました。
技術ガイドライン(水銀廃棄物の環境上適正な管理等)
 我が国が2007年よりリード国として策定作業を進めてきた、水銀廃棄物の環境上適正な管理に関する技術ガイドライン等が採択されました。国際的な技術ガイドラインとして、各締約国等で活用される見込みです。
化学物質関連3条約(バーゼル、ストックホルム、ロッテルダム)のシナジー
 3条約間の連携を今後も推進されることが決議されました。
バーゼル条約実施のための能力開発
 有害廃棄物(電気電子機器廃棄物(E-waste)、鉛蓄電池等)の環境上適正な管理、廃棄物発生の最小化、廃棄物管理に関する意識啓発活動等を今後も継続的に行っていくことが採択されました。なお、我が国はE-wasteのサイドイベントにおいて、我が国が2005年より行っているアジア太平洋地域におけるE-wasteの環境上適正な管理に関するプロジェクトについて報告を行いました。
パートナーシッププログラム(PACE(コンピュータ機器廃棄物に関するパートナーシッププログラム)等)
 PACEの作業グループで行われているコンピュータ機器廃棄物に関するプロジェクト等に関して、今後も継続的に行っていくことが採択されました。
連絡先
環境省廃棄物・リサイクル対策部適正処理・不法投棄対策室
(代表:03-3581-3351)
(直通:03-5501-3157)
室長:吉田 一博(内:6881)
係長:本多 俊一(内:6885)
担当:彦坂 早紀(内:6886)