報道発表資料

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2011年10月04日
  • 保健対策

残留性有機汚染物質検討委員会第7回会合(POPRC7)の開催について(お知らせ)

 10月10日から14日まで、ジュネーブにおいて第7回残留性有機汚染物質(POPs)検討委員会(POPRC7)が開催される予定です。この委員会は「残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約)」に基づき設置されているものであり、我が国の北野大 明治大学教授を含む31名の専門家より構成されています。
 今回の会合では、新たに提案されている4種類の物質(ヘキサブロモシクロドデカン、塩素化ナフタレン、ヘキサクロロブタジエン、ペンタクロロフェノールとその塩及びエステル類)がPOPsとしての基準を満たしているかどうか等について議論される予定です。
 なお、当該化学物質をPOPs条約の対象とするかについては、POPs条約締約国会議が決定するものであり、次回締約国会議は平成25年春に開催される予定です。

1.背景

 「残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約)」とは、環境中での残留性や生物蓄積性及び人や生物への毒性が高く、長距離移動性が懸念されるポリ塩化ビフェニル(PCB)、DDT等の残留性有機汚染物質(POPs:Persistent Organic Pollutants)の、製造及び使用の廃絶、排出の削減並びにこれらの物質を含む廃棄物等の適正処理等を規定している条約です。
 POPs条約第8条に基づき、新たな化学物質のPOPs条約の対象への追加について検討するための検討委員会(POPRC)が設置されており、その第7回会合が、10月10日~14日、ジュネーブ(スイス)で開催されます。本委員会は、我が国の北野大 明治大学教授を含む31名の専門家より構成されています。
 POPRCでは、新たに提案された条約対象候補物質について、[1]スクリーニング、[2]リスクの概要(リスクプロファイル)の評価、[3]リスクの管理に関する評価のプロセスを経て、締約国会議への勧告を行います。その上で、締約国会議において、POPs条約の対象とするかを決定することになります。

2.POPRC7の概要

(1)会議期間・開催地

会議期間:
平成23年10月10日(月)~14日(金)
開催地:
ジュネーブ(スイス)

(2)主な議題

リスクの管理に関する評価案の検討(ヘキサブロモシクロドデカン(HBCD))
スクリーニング案の検討(塩素化ナフタレン(CNs)、ヘキサクロロブタジェン
(HCBD)、ペンタクロロフェノールとその塩及びエステル類(PCP))

(3)会議文書等

 議題、会議文書等は条約事務局のウェブサイト(http://www.pops.int)から入手可能です。

(4)我が国からの出席者

 我が国からは、北野大 明治大学教授の他、環境省及び経済産業省の担当官等が出席します。

参考

 次回の締約国会議は平成25年春に開催される予定です。

添付資料

連絡先
環境省総合環境政策局環境保健部環境安全課
直通:03-5521-8261
代表:03-3581-3351
課長:早水 輝好(内線 6350)
保健専門官:佐藤 輝雄(内線 6361)

環境保健部企画課化学物質審査室
直通:03-5521-8253
室長:瀬川 恵子(内線 6309)
室長補佐:小岩 真之(内線 6324)

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