報道発表資料

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2011年09月15日
  • 再生循環

産業廃棄物焼却施設における焼却灰の放射性セシウム濃度測定結果について(お知らせ)

 環境省が関係都県に対し産業廃棄物焼却施設における焼却灰の放射性セシウム濃度について先行的なサンプル調査実施を要請し、110施設分の結果を得た。その結果、110施設中77施設で焼却灰中の放射性セシウム濃度が1,000Bq/kgを下回った。また、8,000Bq/kgを超える濃度の放射性セシウムは福島県などの6施設の焼却灰から検出された。

1 調査概要

 本調査は、東京都の一般廃棄物焼却施設の飛灰から8,000Bq/kgを超える放射性セシウム(セシウム134及びセシウム137)が検出されたことから、東北、関東地方等の関係16都県へ、産業廃棄物焼却施設の焼却灰中の放射性物質のサンプル調査として実施を要請し110施設分の調査結果が報告された。

2 測定結果

 110施設中104施設で測定結果が8,000Bq/kgを下回り、全体の約3分の2は1,000Bq/kg以下、全体の約3分の1は100Bq/kg以下であった。(図1)8,000~10万Bq/kgの5施設の測定結果は、いずれも1~3万Bq/kgの間であった。また、10万Bq/kgを超えた1施設の測定結果は、144,200Bq/kgであった。木くず(生木等)・汚泥、その他屋外で保管されていたもの等、屋外にあったものを処理している施設で高い測定値を示す傾向が見られた。
 なお、8,000Bq/kgを超える放射性セシウムが検出された焼却灰については、7月5日に環境省が出した事務連絡にしたがい、適切な一時保管がなされていると報告を受けている。

3 今後の対応

 放射性セシウムが検出された焼却灰については、環境省の8月31日付け処分方針及び9月1日付け事務連絡にしたがい適切に処分するよう16都県に通知すると共に、放射性セシウムが一定レベル(8,000Bq/kgの概ね8割程度)以上検出された焼却施設等では、引き続きその実態を把握するよう要請する。
 また、環境省においても、今回の先行調査において焼却灰から8,000Bq/kgを超える放射性セシウムが検出された施設の追跡調査を実施するとともに、他の類似施設の焼却灰についても調査する。

添付資料

連絡先
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課
課長:廣木 雅史(内線6871)
課長補佐:足立 晃一(内線6872)
課長補佐:山縣 弘樹(内線6875)
担当:佐川 龍郎(内線6895)

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