報道発表資料
- 環境省では、平成20年11月に、国内のプロジェクトにより実現された温室効果ガス排出削減・吸収量をカーボン・オフセットに用いられるクレジットとして認証するオフセット・クレジット(J-VER)制度(以下「J-VER制度」という。)を創設しました。
- これまでJ-VER制度では、約140件の温室効果ガス排出削減・吸収プロジェクトが登録され、約134,000tのクレジットが認証されております。
- 先般ご案内したJ-VER等の創出にかかる事業者支援のお知らせについて、7月4日から7月29日までに応募のあった案件の中から、[1]申請書作成、妥当性確認受検支援を21件(うち、新規方法論策定に資する事業1件)、ならびに[2]モニタリング実施支援、検証受検支援を行う事業を32件採択しましたので、お知らせします。
- また、本事業は、第2次公募として、8月25日から9月30日まで公募を行います。
1)第1次募集の採択結果について
1.平成23年度オフセット・クレジット(J-VER)等創出に係る事業者支援事業について
(1)支援内容
オフセット・クレジット(J-VER)制度※を活用しJ-VER等の創出に資する事業であって、以下に掲げるものについて、支援を実施します。なお、本業務は、環境省から委託を受けた事業者が実施します。
※オフセット・クレジット(J-VER)制度
これまで、カーボン・オフセットには主に京都メカニズムクレジットが用いられていましたが、国内の排出削減・吸収活動によるクレジットを用いたいというニーズの高まりを受けて、環境省では、一定の基準を満たした信頼性の高いクレジットを認証する「オフセット・クレジット(J-VER)制度」を創設しました。
J-VER制度の活用によって、これまで海外に投資されていた資金が国内の温室効果ガス排出削減・吸収活動に還流することとなるため、地球温暖化対策と地域経済の活性化が一体的に推進されることが期待されています。
[1]プロジェクト計画書作成・妥当性確認支援
応募時点で策定済みの方法論(3.関連情報の気候変動対策認証センターHP参照)を活用した事業、または新規方法論の策定に資する事業として採択が見込まれる事業者を対象とし、今年度中にJ-VER制度に基づく妥当性確認(バリデーション)まで終了見込みの事業について、プロジェクト計画書・モニタリングプラン作成指導、妥当性確認時の問い合わせへの対応、妥当性確認費用の負担(100万円を上限に全額)を行います。
[2]モニタリング実施・検証受検支援
プロジェクトの登録を受けた事業者のうち、今年度中に第三者検証を終える意思を有する事業者を対象に、モニタリングに係る経費の支援(100万円を上限に全額※)、モニタリング報告書作成にあたっての指導、検証機関情報の提供、検証時問い合わせへの対応、検証費用の負担(100万円を上限に全額)のほか、オフセット・クレジット(J-VER)の買い手情報の提供を行います。なお、昨年度に行われた「温室効果ガス排出削減・吸収クレジット創出支援事業」での事業者支援事業にて、モニタリング・検証受検支援を受けた事業は支援対象外とします。
- ※
- モニタリングに必要な設備・機材等の物品の購入費、およびプロジェクト事業者あるいはプロジェクト参加者によるモニタリング実施に係る人件費は支援の対象になりません。
- ※
- J-VERの市場取引を促進するため、創出されたJ-VERの取引(価格や販売量)に関して情報提供に御協力いただく可能性があります。
2.採択結果
- 別紙1
- 既存方法論を活用した案件
- 別紙2
- 新規方法論策定に資する案件
2)第2次募集の実施について
1.応募方法
(1)応募方法
公募開始日の平成23年8月25日(木)以降に、別添の応募様式(資料1)に必要事項をご記入の上、以下の提出先に電子メールで送信してください(電子メールが利用できない場合は郵送も可)。
環境省 地球環境局 地球温暖化対策課 市場メカニズム室
担当:下山、西村
〒100-8975 東京都千代田区霞が関1-2-2 「J-VER創出事業者支援公募係」
TEL:03-3581-3351(代表) 内線:6781
E-mail:carbon-offset@env.go.jp
(2)公募期間
本事業は、公募を行い、審査を行ったうえで採択結果を公表する予定です。第2次までは採択を行いますが、予定の採択件数に達した場合、それ以降の公募は行いませんので、予めご承知置きください。
- ■第2次公募期間:
- 平成23年8月25日(木)~平成23年9月30日(金)
(3)採択基準
案件の採択は、以下の項目を審査して決定します。なお、採択結果に関する質問にはお答えいたしかねますので、予めご了承下さい。
- ・
- 事業の実現可能性が高く、平成23年度中に、支援が完了する蓋然性が高いもの。
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- 温室効果ガス排出削減量または吸収量が大きいもの。
- ・
- 中小企業や農林業において、雇用効果が見込まれるもの。
- ・
- 事業の実施方法や創出されたJ-VER等の活用方法が先進的なもの。
- ・
- 他者による事業展開の可能性が見込まれるなど、事業の波及効果が高いもの。
- ・
- 生物多様性保全や3Rの推進等、温室効果ガスの排出削減・吸収以外の、副次的な環境保全効果が見込まれるもの。
3)関連情報
J-VER制度の詳細については、下記の環境省HP及び気候変動対策認証センター(事務局:社団法人海外環境協力センター)HPを御覧ください。なお、本事業は本年度、環境省より業務を受託している三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社・株式会社三菱総合研究所が、各種お問い合わせに直接対応いたします。問い合わせ先は以下をご参照下さい。
- ・
- 環境省 https://www.env.go.jp/earth/ondanka/mechanism/carbon_offset.html
- ・
- 気候変動対策認証センター http://www.4cj.org/jver/index.html
- ・
- 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社(中日本地域・西日本地域)
TEL:03-6711-1520 / E-mail:jver@murc.jp - ・
- 株式会社三菱総合研究所(東日本地域)
TEL:03-6705-6143 / E-mail:jver@mri.co.jp - ※東日本地域:
- 北海道、青森県、秋田県、岩手県、山形県、宮城県、福島県、新潟県で事業を実施される方
- ※中日本・西日本地域:
- 上記以外の都道府県で事業を実施される方
添付資料
- (資料1)応募様式 [DOC 62 KB]
- 【別紙1】第一次採択案件(既存方法論を活用した案件) [PDF 172 KB]
- 【別紙2】第一次採択案件(新規方法論策定に資する案件) [PDF 70 KB]
- 連絡先
- 環境省地球環境局地球温暖化対策課市場メカニズム室
代表:03-3581-3351 直通:03-5521-8246
室長:上田 康治(内線6737)
室長補佐:三好 一樹(内線6785)
担当:下山 然(内線6781)
関連情報
過去の報道発表資料
- 平成23年6月21日
- オフセット・クレジット(J-VER)等の創出に係る事業者支援の開始について(お知らせ)