報道発表資料
環境省では、東日本大震災を受け、被災地の地下水について緊急的に有害物質の水質モニタリング調査を実施しました。また、福島県内の地下水については、有害物質の調査と併せ、放射性物質濃度も測定しました。
このうち、今回、分析が終了した福島県内の放射性物質濃度の測定結果を第4報として公表します。(採水日:7月19、20日)また、福島県及び茨城県内の有害物質の測定結果を第2報として公表します。(採水日:福島県6月10、21~24、27~30日、茨城県6月10、16、27~29日、7月1日)
結果概要
1.放射性物質
福島県内の10地点において、放射性ヨウ素(I-131)、放射性セシウム(Cs-134、Cs-137)ともに不検出でした(検出限界値:10Bq/L)。(詳細別紙1)
2.有害物質
(1)福島県
全101地点中、鉛について1地点(測定値0.016mg/L(基準値0.01mg/L以下))、砒素について1地点(測定値0.048mg/L(基準値0.01mg/L以下))、塩化ビニルモノマーについて1地点(測定値0.0042mg/L(基準値0.002mg/L以下))、テトラクロロエチレンについて1地点(測定値0.030mg/L(基準値0.01mg/L以下))、硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素について2地点(測定値19mg/L、12mg/L(基準値10mg/L以下))、ふっ素について1地点(測定値1.46mg/L(基準値0.8mg/L以下))、計5地点で、地下水環境基準値を上回る値がみられましたが、他の地点では、地下水環境基準値以下でした。(複数の項目で環境基準値を上回った地点あり。詳細別紙2)
(2)茨城県
全36地点において、地下水環境基準値以下でした。(詳細別紙3)
今後の対応
福島県等の関係機関に測定結果を提供するとともに、地下水環境基準値を上回った地点については、福島県等において直ちに井戸の所有者に対し、飲用を控えるよう指導等を行いました。今後、追加調査を実施する等、関係機関と協力して対応していく予定です。
添付資料
- 詳細別紙1(放射性物質濃度測定結果) [PDF 26 KB]
- 詳細別紙2(福島県内有害物質濃度測定結果) [PDF 1.3 MB]
- 詳細別紙3(茨城県内有害物質濃度測定結果) [PDF 509 KB]
- 地点図(放射性物質測定地点) [PDF 321 KB]
- 地点図(福島県内有害物質測定地点) [PDF 394 KB]
- 地点図(茨城県内有害物質測定地点) [PDF 288 KB]
- 連絡先
- 環境省水・大気環境局土壌環境課地下水・地盤環境室
直通:03-5521-8309
代表:03-3581-3351
室長:宇仁菅 伸介(内線6670)
室長補佐:松田 和久(内線6671)
室長補佐:柳田 貴広(内線6672)
関連情報
過去の報道発表資料
- 平成23年7月28日
- 被災地の地下水のモニタリング調査における有害物質濃度の測定結果(第1報)について
- 平成23年7月14日
- 福島県内の地下水質のモニタリング調査における放射性物質濃度の測定結果(第3報)について
- 平成23年7月7日
- 福島県内の地下水質のモニタリング調査における放射性物質濃度の測定結果(第2報)について
- 平成23年6月21日
- 福島県内の地下水質のモニタリング調査における放射性物質濃度の測定結果(第1報)について