報道発表資料
三宅島火山活動に伴う火山性ガスについては、二酸化硫黄が多く含まれており、風向き、風速等の状況によっては広く関東地域等で環境基準を超える値が観測されている。三宅島山頂火口からの二酸化硫黄放出量の測定結果(気象庁)は以下の通りである。
8月26日 | 約1,400トン/日 | |
8月27日 | 約1,500トン/日 | |
9月 1日 | 約3,000トン/日 | |
9月 3日 | 約1,200トン/日 | |
9月 9日~11日 | 約5,000~10,000トン/日 | |
9月12日 | 約5,000~7,000トン/日 | |
9月13日~14日 | 約5,000トン/日 |
さらに、三宅島現地における9月6日、7日の観測(東京都環境局)によれば、硫化水素が東京都衛生局島しょ保健所三宅出張所地点で最大0.5ppmが測定された。また、関東地域に届いている異臭の種類も硫化水素が含まれるものと思われるもの(卵が腐ったような臭い)がある。なお、異臭が出た8月28日以降、東京都では硫化水素についても観測を開始している。
火山の活動状況から、今後、これらのガス成分の濃度はやや上回ることが考えられる。火山ガスの流れは、上空の風向きや風速により左右されるため、気象情報等に注意することは有効であると考えられる。
以上のことから、環境庁からは、既に関東1都6県及び山梨県、静岡県に対し、二酸化硫黄による健康影響について、環境基準を超える二酸化硫黄濃度が連日観測されている場合には、念のため、下記の事項に注意する必要があると呼びかけている。
1. | 外出をなるべく控えること | |
2. | 外から戻ったときには目を洗ったり、うがいをすること | |
3. | 目に刺激を感じたり、咳が出たりした場合には、医療機関に相談すること |
さらに二酸化硫黄だけではなく、硫化水素も併せ同様の呼びかけを別添の通り全国の各都道府県及び政令市に通知することとした。
なお、三宅島島内においても、防災関係者が島内で作業する場合には、必ずガスマスクやガス検知器等を携行するなど安全対策について周知徹底を図っているところである。
|
添付資料
- 連絡先
- 環境庁三宅島噴火及び新島・神津島近海地震非常災害対策本部
(事務局:国土庁防災局)