報道発表資料

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2011年05月10日
  • 水・土壌

平成23年度環境技術実証事業 ヒートアイランド対策技術分野「地中熱・下水等を利用したヒートポンプ空調システム 実証試験要領」の策定及び実証機関の公募の開始について(お知らせ)

 平成23年度環境技術実証事業の一環として、ヒートアイランド対策技術分野「地中熱・下水等を利用したヒートポンプ空調システム 実証試験要領」(第3版)を策定しました。
 また、平成23年5月10日(火)から5月23日(月)まで、平成23年度の環境技術実証事業 ヒートアイランド対策技術分野(地中熱・下水等を利用したヒートポンプ空調システム)の実証運営機関である株式会社エックス都市研究所では、本分野における平成23年度の実証機関の募集をします。

1.実証試験要領の策定について

 平成23年度環境技術実証事業検討会 ヒートアイランド対策技術分野(地中熱・下水等を利用したヒートポンプ空調システム)ワーキンググループ会合(以下「WG会合」という。)(第1回)における検討結果等を踏まえ、ヒートアイランド対策技術分野「地中熱・下水等を利用したヒートポンプ空調システム 実証試験要領」(第3版)(以下「実証試験要領」という。)を策定しました。

≪実証試験要領の概要≫

 実証試験要領は、本実証試験の対象技術や実施体制、実証項目、実証試験の方法、実証試験結果報告書の作成の手順等について定めたものであり、主な内容は以下の通りです。なお詳細は、本報道発表資料の添付資料及び環境技術実証事業ウェブサイトの各技術分野の実証試験要領のウェブページ(https://www.env.go.jp/policy/etv/t3_06.html)からダウンロードし、御覧ください。また同ウェブサイトの「環境技術実証事業の実施体制について」の「平成23年度環境技術実証事業実施要領 第2部手数料徴収体制による実施方法」の各リンク、(https://www.env.go.jp/policy/etv/t3_02.html)又は、(https://www.env.go.jp/policy/etv/pdf/intro/yoryo_h23.pdf)も御参照ください。

(1)対象技術

 本実証試験要領の対象技術は、ヒートアイランド対策技術のうち、「地下熱・下水等を利用したヒートポンプ空調システム技術」とします。その技術とは、地中熱及び下水熱等を熱源とし、ヒートポンプによって効率的に暖冷房を行うシステム全般とします。

(2)主な実証項目

熱的性能実証項目
地中との熱交換量
電力消費量・電力効率(COP、APF)
その他の性能の実証項目
施工性
メンテナンス性
コスト
周辺への影響等

(3)実証試験の実施

 実証試験は、実証運営機関に募集・選定された実証機関において、本実証試験要領に基づき実施されます。

(4)実証試験結果報告書の作成

 実証試験の結果は、実証試験結果報告書として実証機関によってまとめられ、実証運営機関に提出されます。平成23年度のWG会合における検討等を踏まえ環境省が承認し、実証番号及び個別ロゴマークを付与した後、環境技術実証事業ウェブサイト及び実証機関のウェブサイト等で一般に公開されます。

2.実証機関の応募の受付の開始について

 実証運営機関(株式会社エックス都市研究所)では、下記のとおり、平成23年度環境技術実証事業 ヒートアイランド対策技術分野(地中熱・下水等を利用したヒートポンプ空調システム)における実証機関の募集を開始します。なお実証機関とは、手数料徴収体制において実証運営機関の委託を受け、実証対象技術の公募・審査、実証試験計画の策定、実証試験の実施、実証試験結果報告書の作成等の業務を行う機関をいいます。

(1)応募の方法

 申請書類及び関係書類等は、本報道発表資料の添付資料及び実証運営機関(株式会社エックス都市研究所)のウェブサイト(提出先に参照)から入手できます。関係書類の「実証機関選定の考え方」等を御確認の上、申請書類に必要事項を記入し、電子メールまたは郵送により以下まで提出してください。

提出先

株式会社エックス都市研究所 環境コンサルティング部 新事業創出チーム
担当者:山崎、岡田、倉石
  〒171-0033 東京都豊島区高田二丁目17番22号 目白中野ビル6階
  TEL:03-5956-7503 FAX:03-5956-7523 E-mail:etv23-hp@exri.co.jp
  URL:http://www.exri.co.jp/japanese/consulting/creation/env/

(2)応募の受付期間

 応募の受付期間は平成23年5月10日(火)から5月23日(月)17時(必着)とします。

(3)審査

 申請書類に基づき、平成23年度第2回のWG会合において、ヒアリング審査を実施する予定です。(但し、非公開で実施します。)審査の結果は、すべての応募者に対して通知します。

3.その他

申請書類の作成及び提出にかかる費用は、申請者の負担とします。
申請書類に虚偽の記載をした場合は、申請書類を無効とする場合があります。
提出された申請書類は、返却しません。
本事業全般については、環境技術実証事業ウェブサイト(https://www.env.go.jp/policy/etv/)を参照してください。

参考(背景・経緯)

 環境技術実証事業は、既に適用可能な段階にありながら、環境保全効果等についての客観的な評価が行われていないために普及が進んでいない先進的環境技術について、その環境保全効果等を第三者が客観的に実証することにより、環境技術を実証する手法・体制の確立を図るとともに、環境技術の普及を促進し、環境保全と環境産業の発展を促進することを目的とするものです。
 本技術分野では、ヒートアイランド対策技術のうち、「地中熱・下水等を利用したヒートポンプ空調システム」の実証試験を行っています。

地中等(地下水・河川・下水等も含む)と外気との温度差を利用して、建築物の冷暖房を行う技術です。地中熱等(地下水・河川・下水等の熱も含む)は、冬は外気よりも暖かく、夏は外気より温度が低いという特性を有することから、空気を熱源とするよりも効率よく冷暖房を行うことができます。そして以下の2点で人工排熱低減に役立つという特徴を有します。
[1]
夏季においては、外気と熱交換する空冷式のヒートポンプ(一般的な冷房)のように室外機による排熱を空気中に放出せず、地中等に排熱するため、外気への排熱が低減され、外気の温度上昇を抑制します。
[2]
地中熱等を利用したヒートポンプ空調システムの場合、熱交換は水冷式で行われ、通常の空冷式に比べて熱交換器を小さくできるため冷暖房の省エネルギー化の分、排熱が低減されます。

添付資料

連絡先
環境省水・大気環境局総務課環境管理技術室
直通:03-5521-8297
代表:03-3581-3351
室長:岩田 剛和(内線6550)
補佐:高野 厚(内線6551)
担当:重松 賢行(内線6557)

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