報道発表資料

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2011年04月22日
  • 地球環境

「会議・イベントにおけるカーボン・オフセットの取組のための手引き」の作成について(お知らせ)

  • 会議・イベント開催において、省エネやゴミの削減等の環境配慮を実施することは一般的になってきていますが、関係者も多く社会的訴求力も大きい中で、取組を一歩進めてカーボン・オフセットを実施することは、主催者、参加者双方の意識の啓発と主体的な排出削減努力等も期待され、地球温暖化対策として有効です。
  • これまで環境省では、カーボン・オフセットの取組に係る第三者認証のための基準・関連ガイドラインを策定してきましたが、一般に会議・イベントについては時間的な制約や運営上の不確定要素が大きいなどの特徴があり、市民や企業等が取り組むには分かりにくいといった指摘がありました。
  • そこで既存の基準・ガイドライン類についての課題を整理し、市民や企業等が会議・イベントにおけるカーボン・オフセットについて容易に取り組めるよう、具体的な事例も加えながら必要な手順を分かり易く解説する手引きを作成しました。
  • 市民、企業、NPO/NGO、地方公共団体、政府等が行う様々な会議・イベント開催に当たり、本手引きを活用いただき、より一層カーボン・オフセットが普及することを期待しております。

1.手引き作成の背景と経緯

カーボン・オフセットについて、環境省では、これまで第三者認証基準や関連ガイドラインを策定し、会議・イベントにおけるカーボン・オフセットについてもこれらの活用を促してきましたが、それらの規定類はあらゆる活動に適用可能な一般的なものであり、会議・イベントにおいて具体的にカーボン・オフセットを実施するための問い合わせも多くありました。
そこで、[1]第三者認証基準や関連ガイドラインに規定された内容を会議・イベント運営の実務的な観点から整理を行うこと、[2]社会において会議・イベントでのカーボン・オフセットをより一層普及させることを目的に、平成22年7月、「会議・イベントにおけるカーボン・オフセット検討会」を設置し、検討を行いました。

検討会開催経緯

第1回
平成22年7月16日
第2回
平成22年8月25日
第3回
平成22年9月24日
第4回
平成23年3月23日

(参考)「会議・イベントにおけるカーボン・オフセット検討会」委員名簿

(五十音順・敬称略。◎は座長。)

氏名現職名
奥 真美 首都大学東京 都市教養学部 都市政策コース 教授
麹谷 和也 グリーン購入ネットワーク 専務理事・事務局長
宍戸 旦 社団法人 日本広告審査機構 専務理事
篠崎 良夫 カーボン・オフセット推進ネットワーク
カーボン・オフセット推進委員会 委員長
薗田 綾子 株式会社 クレアン 代表取締役
◎新美 育文 明治大学 法学部 教授
信時 正人 横浜市 地球温暖化対策事業本部 本部長
検討会で整理された既存の基準・ガイドライン類についての課題を踏まえ、「会議・イベントにおけるカーボン・オフセットの取組のための手引き(案)」を作成し、パブリックコメントを募集した上で、今般、公表することとしたものです。

2.手引きの概要

会議・イベントにおいてカーボン・オフセットに取り組む際の手順として以下のとおり整理し、各段階で実施すべき事項をまとめました。
(1)
会議・イベントにおけるオフセットの企画立案
(2)
体制づくり・役割分担
(3)
事前算定
(4)
クレジットの調達と無効化方法
(5)
会議・イベント開催前の情報提供
(6)
イベントの実施(会場での準備・開催・撤収)
(7)
事後算定・評価
(8)
追加のクレジット調達・無効化
(9)
総括とオフセット完了報告
また、カーボン・オフセットの取組についての情報提供を行う際に整理すべき情報をリスト化した「情報整理シート」等を参考として添付しています。

3.カーボン・オフセットに係るその他の公表資料について

 カーボン・オフセット及びオフセット・クレジット(J-VER)制度については、下記のWEBサイトをご覧ください。

環境省
https://www.env.go.jp/earth/ondanka/mechanism/carbon_offset.html
カーボン・オフセットフォーラム(J-COF)
http://www.j-cof.org/index.html
気候変動対策認証センター
http://www.4cj.org/jver.html

添付資料

連絡先
環境省地球環境局地球温暖化対策課市場メカニズム室
代表:03-3581-3351 直通:03-5521-8354
室長:上田 康治(内線6737)
補佐:三好 一樹(内線6785)
担当:下山 然(内線6781)

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