報道発表資料

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2011年02月10日
  • 水・土壌

日本海沿岸地域等への廃ポリタンクの漂着状況について(お知らせ)

 近年、冬場において日本海沿岸を中心として大量の廃ポリタンクが漂着しており、今冬についても、環境省から各道府県に調査を依頼したところ、昨年12月上旬から各地において漂着が確認されはじめており、17道府県で約8,200個(調査期間:昨年10月1日~本年1月31日)が確認されました。今年度漂着したものについても、一部には中に液体物質が残っているものがあり、関係県が分析した結果によれば、強酸性の液体が検出された例があります。このため、環境省は、関係道府県と連携し、海岸に漂着している廃ポリタンクに安易に触れないよう、注意喚起をしています。

1.経緯

 近年、冬場を中心に毎年のように、日本海沿岸地域に大量の廃ポリタンクが漂着していることが確認されています。今冬についても、昨年12月9日(木)に北九州市の海岸に20L程度の廃ポリタンク20個が漂着しているとの情報提供がありました。
 この状況を踏まえ、環境省から日本海沿岸地域等の関係道府県の廃棄物行政主管課に対し、海岸管理者等と密に連絡を図り、住民等に対する注意喚起を行うとともに漂着状況の情報提供を依頼していたところです。
 今般、1月31日現在の漂着状況の結果を取りまとめましたのでお知らせします。

2.調査結果

 漂着が確認された廃ポリタンクは、1月31日現在で、北海道から鹿児島県(兵庫県及び沖縄県はゼロのため含まず)にわたる17道府県の海岸に総計約8,200個(関係道府県からの情報提供等に基づき集計:別添)に上り、廃ポリタンクにはハングル表記のものが多数(確認されたものだけで約3,060個)見受けられました。ふたが閉まっている一部の廃ポリタンクには中に液体が残っているものがあり、回収した県が一部を分析したところ、強酸性の液体が検出された例がありました。
 漂着個数は、昨年同時期の発表の際と比べて減少(昨年1月末時点:約12,000個)していますが、依然として漂着が見られることから、環境省は、関係道府県と連携し、海岸に漂着している廃ポリタンクに安易に触れないよう、注意喚起を行っています。

3.今後の対応

 環境省は、関係道府県と協力し、引き続き実態を把握するとともに、関係省庁と連携し、外交ルート等を通じて、情報の収集及び必要な申入れを行っていく予定です。

参考

 大量の廃ポリタンクは、平成12年頃から冬場を中心に日本海沿岸各地に毎年のように漂着しており、昨年度通年では、19道府県で約22,000個の廃ポリタンクが漂着しました。多数の廃ポリタンクには、ハングル表記が見られるため、環境省としては、外務省と連携し、昨年3月に北九州市において第2回「きれいで豊かな海を共に守るための日韓実務協議」を開催するなど韓国政府に対して実態把握、原因究明、漂着ごみを減らすための更なる努力について要請を行い、解決に向けて取組を進めているところです。

添付資料

連絡先
環境省水・大気環境局水環境課海洋環境室
直通:03-5521-9025
代表:03-3581-3351
室長:森 高志(内線6630)
室長補佐:宮元 康一(内線6631)
担当:中村 祥(内線6633)

環境省廃棄物・リサイクル対策部廃棄物対策課
課長:徳田 博保(内線6841)
課長補佐:村山 浩稔(内線6845)
担当:播磨 哲平(内線6848)

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