報道発表資料
- 環境省では、平成20年11月に国内の温室効果ガス排出削減・吸収プロジェクトにより実現された排出削減・吸収量をカーボン・オフセット※に用いることができるクレジットとして認証するオフセット・クレジット(J-VER)制度を創設しました。
- J-VER制度の対象となるプロジェクト種類を拡充するため、特に市場ニーズの高い温室効果ガス排出削減プロジェクトのアイデア等について、オフセット・クレジット(J-VER)認証運営委員会(以下、「認証運営委員会」という。)及び認証運営委員会の下に設置された方法論パネルにおいて方法論(案)を検討してまいりました。
- 今般、これらの検討を踏まえて、新たに1種類のプロジェクト種類を本制度に位置づけたのでお知らせします。
※自らの温室効果ガス排出量のうち削減困難な部分を、他の場所で実現された排出削減・吸収量をもって埋め合わせる活動。
1.オフセット・クレジット(J-VER)制度について
オフセット・クレジット(J-VER)制度は、国内のプロジェクトにより実現した温室効果ガス排出削減・吸収量をカーボン・オフセットに用いられるクレジットとして認証する制度です。本制度においては、対象となるプロジェクト種類を予め「ポジティブリスト」として提示し、プロジェクト登録のための適格性基準や、排出削減・吸収量の算定・モニタリングの方法を定めた「方法論」を作成しています。
2.今般追加されたプロジェクト種類の方法論の概要(資料1)
資料1 太陽光発電による系統電力の代替 概要図
これまで、本制度の対象プロジェクトとして27種類が公表されていました。今般、新たに1種類のプロジェクトを承認し、本制度の対象プロジェクトは合計28種類となりました。(資料)
なお、最新のポジティブリスト及びその方法論は、事務局のHP(http://www.4cj.org/jver/index.html)に掲載いたします。
3.検討経過等
新たに制度の対象とした1つのプロジェクト種類の方法論は、平成22年12月に開催された方法論パネルでの審議、ならびに、平成22年12月21日から平成23年1月11日までの間行われたパブリックコメントを経て平成23年1月17日に開催された第13回方法論パネルにおいて正式に採択されたため、今般、これらの方法論を公表するものです。
なお、オフセット・クレジット(J-VER)認証運営委員会及び方法論パネルの委員名簿は、以下のとおりです。
オフセット・クレジット(J-VER)認証運営委員会及び方法論パネルの委員名簿
オフセット・クレジット(J-VER)認証運営委員会(敬称略、50音順)
今井 伸治 | 社団法人日本有機資源協会 専務理事 |
工藤 拓毅 | 財団法人日本エネルギー経済研究所 地球環境ユニット総括 研究主幹 |
小林 悦夫 | 財団法人ひょうご環境創造協会 顧問 |
小林 紀之 | 日本大学大学院法務研究科 教授 |
龍原 哲 | 東京大学大学院農学生命科学研究科 准教授 |
二宮 康司 | 財団法人地球環境戦略研究機関 市場メカニズムグループ・ディレクター |
平石 尹彦(座長) | 財団法人地球環境戦略研究機関 理事・上級コンサルタント |
武川 丈士 | 森・濱田松本法律事務所 弁護士 |
方法論パネル(敬称略、50音順)
田上 貴彦 | 財団法人日本エネルギー経済研究所 地球環境ユニット地球温暖化政策グループ 主任研究員 |
仲尾 強 | イー・アール・エム日本株式会社 ECCプリンシパルコンサルタント |
新澤 秀則(座長) | 兵庫県立大学 経済学部 教授 |
橋本 賢 | 株式会社三菱総合研究所 環境・エネルギー研究本部地球温暖化戦略研究グループ 主任研究員 |
山田 和人 | パシフィックコンサルタンツ株式会社 環境事業本部地球環境部 部長 |
吉高 まり | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社 クリーン・エネルギー・ファイナンス委員会 CDM/JI主任研究員 |
4.その他関連情報
オフセット・クレジット(J-VER)制度については、下記の環境省HP及び事務局HPを御覧ください。
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- 環境省 https://www.env.go.jp/earth/ondanka/mechanism/carbon_offset.html
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- 気候変動対策認証センター http://www.4cj.org/jver/index.htm
添付資料
- 連絡先
- 環境省地球環境局地球温暖化対策課市場メカニズム室
代表:03-3581-3351 直通:03-5521-8354
室長:上田 康治(6737)
室長補佐:塚本 愛子(6785)
担当:下山 然(6781)
担当:西村 和彦(6781)