報道発表資料

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2011年01月18日
  • 再生循環

微量のPCBを含む廃棄物の焼却実証試験の実施について(お知らせ)

 環境省は、福島県いわき市及び富山県富山市並びに株式会社クレハ環境及び株式会社富山環境整備の協力を得て、微量のPCBを含む廃棄物の焼却実証試験を実施することとしましたのでお知らせいたします。

1.趣旨

 環境省では、微量のPCBを含む廃棄物の処理体制の整備を図るため平成17年度から、既存の産業廃棄物処理施設等において、焼却実証試験を行い、安全かつ確実に処理できることを確認してきました。
 当省では、微量のPCBを含む廃棄物の処理体制の検討に向け、処理の安全性及び確実性を確認する観点から、焼却実証試験を引き続き行うこととしており、今般、関係自治体である福島県いわき市及び富山県富山市並びに株式会社クレハ環境及び株式会社富山環境整備の協力を得て、焼却実証試験を実施することとしましたので、お知らせいたします。
 焼却実証試験の概要は、以下のとおりです。

2.焼却実証試験の概要

(1)実施場所及び実施期間

・株式会社クレハ環境(福島県いわき市)

平成23年1月24日(月)~1月26日(水)

・株式会社富山環境整備(富山県富山市)

平成23年1月26日(水)~1月28日(金)

(2)実施内容

 株式会社クレハ環境では、微量のPCBを含む廃棄物(汚泥、廃活性炭、防護具等)を焼却し、処理後の燃え殻、排ガス中のPCB濃度等を分析することにより、これが適正に処理されていることを確認します。焼却は、燃焼ガスを1,100℃以上の温度に保ちつつ、2秒以上滞留させて行うものとします。
 株式会社富山環境整備では、微量のPCBを含む廃棄物(抜油後の変圧器、廃活性炭、防護具)を焼却し、処理後の変圧器、燃え殻、排ガス中のPCB濃度等を分析することにより、これが適正に処理されていることを確認します。焼却は、燃焼ガスを1,100℃以上の温度に保ちつつ、2秒以上滞留させて行うものとします。
 なお、実施に当たっては、廃棄物処理、分析、健康影響等に関する専門家の助言を得ることとします。

3.これまでの焼却実証試験の実施状況

 平成18年3月から平成22年3月にかけて、微量のPCBを含む廃棄物を試験試料として用いた焼却実証試験を13箇所の施設で合計23回実施し、いずれも試験試料が安全かつ確実に処理されたことを確認しています。

4.その他

 今後も、協力が得られる他の施設において、焼却実証試験を実施していく予定です。

連絡先
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部廃棄物対策課
直通:03-5501-3156
代表:03-3581-3351
課長:廣木 雅史(内線6871)
課長補佐:松崎 裕司(内線6880)
主査:鈴木 聡(内線6895)