報道発表資料

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2011年01月07日
  • 自然環境

鳥類等に関する風力発電施設立地適正化のための手引きについて

 環境省では、風力発電施設における鳥類等の衝突(バードストライク)について、施設の計画段階から鳥類等に与える影響を軽減できるよう、配慮すべき各種知見・資料、防止策等を「鳥類等に関する風力発電施設立地適正化のための手引き」として取りまとめました。
 主に風力発電事業者や風力発電事業に関わるコンサルタント会社の皆様が、風力発電施設の計画段階から利用することを想定し作成しましたので公表いたします。

 地球温暖化対策について、我が国は、中長期的には温室効果ガス排出量を2020年までに1990年比25%削減する目標を掲げており、長期的には、2050年までに1990年比80%削減することを目指すこととしています。風力発電を始めとする再生可能エネルギー導入の促進についても求められている一方で、風力発電施設の設置については、鳥類が風車のブレードに衝突し死亡する事故(バードストライク)が生じていますが、これに対応する手法等が整備されていないため風力発電施設設置の適否判断が長引く問題が生じているところです。
 環境省では、平成19年度から平成21年度まで実施した「風力発電施設に係る適正整備推進事業」において、風力発電施設におけるバードストライクの各種防止策を検討しその効果の実証を行い、専門家による検討会を開催して、立地適正化のための手引き案を作成しました。平成22年9月16日から平成22年10月15日まで手引き案についてパブリックコメントを行い、その結果を踏まえ、今回手引きを公表するものです。
 手引きの内容は、計画段階の立地選定時に把握すべき情報(関係法令や渡り鳥の経路や希少鳥類などの鳥類の保護上重要な区域、衝突リスクの高い地形等)を示すとともに、衝突リスクの解析や衝突リスク評価のための鳥類調査手法、保全措置等についてとりまとめています。

添付資料

連絡先
環境省自然環境局野生生物課
直通:03-5521-8282
代表:03-3581-3351
課長:亀澤 玲治(6460)
課長補佐:山崎 進(6465)
担当:木村 元(6465)

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