報道発表資料

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2010年12月24日
  • 大気環境

平成22年度臭気判定士試験の結果について(お知らせ)

 毎年度、国家資格である臭気判定士(臭気測定業務従事者)の資格取得に必要な条件の一つとして臭気判定士試験を実施しています。
 平成22年度の試験は、11月13日(土)に東京都、名古屋市及び大阪市の3ヶ所で一斉に行われ、12月13日付けで合格者に合格証書が交付されました。結果は、受験者577名に対し、合格者204名(合格率35.4%)でした。

1 試験の概要

1)臭気判定士

 臭気判定士は、悪臭防止法の施行に当たって必要となる臭気指数及び臭気排出強度(以下「臭気指数等」という)の測定について、市町村等からの委託により測定業務を担当する者(臭気測定業務従事者)の質を確保するための資格です。この資格を取得するには、臭気判定士試験に合格し、かつ、正常な嗅覚を有することについての検査(嗅覚検査)に合格する必要があります。

臭気測定業務従事者の業務

 臭気測定業務従事者は、人間の鼻(嗅覚)を使ったにおいの測定法(嗅覚測定法)において、パネル(実際に嗅覚を用いてにおいの有無を判定する人)の選定、試料の採取、判定試験の実施、結果のまとめといった一連の作業を管理・統括する責任者です。悪臭防止法では、嗅覚測定法による測定値(臭気指数等)により、悪臭の発生源である事業者に対し、市町村長が改善勧告・改善命令を行うことができ、このために必要な測定を臭気測定業務従事者に委託をして行うことができることとなっています。

(2)平成22年度臭気判定士試験の概要

試験期日:
平成22年11月13日(土)
試験実施地:
東京都、名古屋市及び大阪市
試験の内容:
嗅覚概論、悪臭防止行政、悪臭測定概論、分析統計概論、臭気指数等の測定実務
受験申請者数:
655名(うち577名が受験)

2 平成22年度合格者の状況

(1)合格者数

204名

(2)合格率

35.4% (受験者577名に対する割合)

(3)合格基準

 次の条件を満たすこと

ア)総合得点率
70%以上
イ)各科目別最低得点率
35%以上

 ただし「臭気指数等の測定実務」については、問41~50の10題(五肢択一)は35%以上、問51~55の5題(数値回答)は50%以上とする。

(4)都道府県別臭気判定士試験合格者数(単位:名

都道府県名合格者数都道府県名合格者数都道府県名合格者数
北海道石川県岡山県
青森県福井県広島県
岩手県山梨県山口県
宮城県長野県徳島県
秋田県岐阜県香川県
山形県静岡県愛媛県
福島県愛知県高知県
茨城県三重県福岡県
栃木県滋賀県10佐賀県
群馬県京都府長崎県
埼玉県12大阪府14熊本県
千葉県14兵庫県15大分県
東京都19奈良県宮崎県
神奈川県26和歌山県鹿児島県
新潟県鳥取県沖縄県
富山県島根県合 計204

3 合格者数等の推移

 これまでに行われた臭気判定士試験の受験者数、合格者数、合格率は以下のとおりである。
 なお、平成22年3月31日現在の臭気判定士免状所有者数は2,990名(総取得者数から免状失効者を差し引いた値。臭気判定技士からの移行者798名を含む)となっている。

年度受験者数(名)合格者数(名)合格率(%)
平成8年度68824435.5
平成9年度58723740.4
平成10年度62819931.7
平成11年度78715719.9
平成12年度86122325.9
平成13年度86326730.9
平成14年度74614920.0
平成15年度66123335.2
平成16年度70129341.8
平成17年度68324435.7
平成18年度69729141.8
平成19年度65130647.0
平成20年度60722436.9
平成21年度60912620.7
平成22年度57720435.4
総計10,3463,397平均 32.8
連絡先
環境省水・大気環境局大気生活環境室
直通:03-5521-8299
代表:03-3581-3351
室長:大村 卓(内線6540)
室長補佐:久保 祥三(内線6543)
担当:山崎 庸弘(内線6545)