報道発表資料
環境省では、平成20年度から里海創生支援事業を実施し、地域における里海の創生を推進しています。この一環として、12月20日(月)に石川県金沢市で「国際里海ワークショップ」を国連大学高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニットとの共催により開催します。
1.開催趣旨
「里海」とは、「人の手によって適正に管理されることにより、生物多様性や生産性が高くなった沿岸海域」であり、里海づくりは、沿岸域管理において有効な手法として認識されつつあります。
今年10月に名古屋市で開催された生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)では、沿岸域における生物多様性の向上等における里海の役割がアピールされ、里海が生態系サービスの供給や自然と人間との共生等において重要な場であることについて意見が交わされました。
「国際里海ワークショップ」は、里海の概念の普及や里海づくり活動の一層の促進のため、国内外の有識者や里海づくりに関わる方々から、里海の創生に関する意見や経験を伺うとともに、その内容を広く国内外に向けて発信することを目的として開催するものです。
2.開催概要
- ・日時:
- 平成22年12月20日(月)10:00~16:30(開場9:15)
- ・場所:
- 金沢市文化ホール 大会議室
〒920-0864 石川県金沢市高岡町15-1 - ・参加費:
- 無料
- ・定員:
- 100名程度(先着順)
- ・主催:
- 環境省
国連大学高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット - ・後援:
- 金沢市・石川県(予定)
- ・通訳:
- 日英同時通訳あり
3.プログラム
開会挨拶(10:00~10:10)
環境省水環境担当審議官 関 荘一郎
アフメド・ジョグラフ 生物多様性条約事務局長(ビデオ挨拶予定)
基調講演(10:10~11:50)「ローカルとグローバルな視点で見る生物多様性と里海」
- 1.
- 「個々の文化から見る生物多様性と世界の取り組み(仮題)」
ユネスコ自然科学局LINKS(ローカル及び先住民知識システム)プログラム長 ダグラス・ナカシマ - 2.
- 「COP10名古屋から検討する里海と海洋生物多様性のグローバル転換(仮題)」
国連大学高等研究所兼任シニアフェロー マリオ・ベロス - 3.
- 「COP10名古屋で採用された里山イニシアティブと里海の今後(仮題)」
国連大学高等研究所SATOYAMAイニシアティブコーディネーター 中尾文子 - 4.
- 「生物多様性に向けた市民ネットワーク活動が果たす役割(仮題)」
三重大学大学院生物資源学研究科教授 高山進
事例紹介(13:00~14:40)「日本各地における里海づくりの事例について」
1.沖縄県の事例
沖縄県八重山農林水産振興センター主幹 鹿熊信一郎
2.三重県の事例
三重県水産研究所研究員 国分秀樹
3.青森県の事例
株式会社水土舎代表取締役 乾政秀
4.富山県の事例
財団法人環日本海環境協力センター主任研究員 辻本 良
5.石川県の事例
財団法人環日本海環境協力センター研究員 寺内 元基
国連大学高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット
ポストドクトラルフェロー ジュリアス・アブウアラ
全体討議(14:55~16:25)「豊かな生物多様性の保全に向けた里海の役割(仮題)」
コーディネーター:
- ・
- あん・まくどなるど(国連大学高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティングユニット所長)
- ・
- 松田治(広島大学名誉教授)
- ・
- 柳哲雄(九州大学応用力学研究所長)
コメンテーター:中村浩二(金沢大学学長補佐、教授)
討議参加者:ワークショップ講演者、一般参加者、等
閉会挨拶(16:25~16:30)
- ※
- 上記内容は現時点での予定です。発表者の都合等により、プログラムの一部を変更する場合があることを御承知置きください。
4.参加申込・問い合わせ先
参加御希望の方は、「国際里海ワークショップ」と件名に明記し、お名前と御連絡先を下記FAXまたはEmail宛にお送りください。
国連大学高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット
〒920-0962
石川県金沢市広坂2-1-1 しいのき迎賓館3F
TEL:076-224-2266 (月-金 9:30-13:00, 14:00-17:30)
FAX:076-224-2271
Email:unu-iasouik@ias.unu.edu
URL:http://www.ias.unu.edu
添付資料
- 連絡先
- 環境省水・大気環境局水環境課閉鎖性海域対策室
直通:03-5521-8317
代表:03-3581-3351
室長:室石 泰弘(内線6660)
室長補佐:橋本 浩一(内線6661)
係長:山田 拓也(内線6666)