報道発表資料

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2000年11月21日

水鳥救護研修センターの公開見学会について

東京都日野市内に整備を進めてきた「水鳥救護研修センター」の供用をこのほど開始することとなったため、平成12年11月29日(水)に地域の住民や関係機関に施設及び業務を紹介する公開見学会を実施する。

1.経緯及び施設の目的
  • 我が国は、1990年11月に採択された「油による汚染に係る準備、対応及び協力に関する国際条約(通称OPRC条約)」に同年加盟、1995年12月には同条約に基づく「油汚染事故への準備及び対応のための国家的な緊急時計画」 を閣議決定。
  • これを受けて、環境庁としても油汚染事故に際して、野生生物の保護措置が迅速かつ的確に行われるよう、必要な技術・知識の習得に関する研修の実施や資機材の整備に努めるとともに関係団体等との連携協力体制の確保に努めることになった。
  • さらに、1997年1月にはナホトカ号油流出事故が発生、海鳥類等に大きな被害が生じ、救護体制の強化が強く要請されたことから、地方公共団体及び一般市民などを対象に水鳥の救護技術に関する研修、水鳥の生態及び救護に関する情報の収集整理等を行うための拠点施設として「水鳥救護研修センター」を整備することとしたもの。
  • 1998年に施設整備の計画を始め、1999年に工事着手、本年完成したところ。

2.業務概要
  • 油汚染事故で負傷した水鳥の救護手法の研修
  • 過去に発生した油汚染事故に関する文献や知見の収集・整理
  • 水鳥及び水鳥救護に関する情報の普及啓発

3.施設概要
  • 整備主体 : 環境庁
  • 整備箇所 : 東京都日野市南平2丁目35番2の一部
  • 整備費 : 2億2,600万円(平成10~11年度)
  • 建物概要 : 敷地面積 991.78m2
             地上2階地下1階鉄筋コンクリート造/延床面積 255.16m2
             2階 研修室、解剖室、公衆トイレ 等
             1階 事務室、資料室、トイレ 等

4.管理運営体制(平成12年度)
  • 運営に当たっては水鳥救護研修センター運営連絡協議会(仮称)を設置し、関係機関、団体及び地元住民とも連携。
  • 野生動物救護獣医師協会及び(財)日本野鳥の会の協力を得て研修や情報収集等の事業を実施。
  • 水鳥の生態、救護に係るイベントや環境教育活動については研修室等を一般の利用にも提供。

1)開館時間 午前9:30~午後5:30
2)入館料 無料
3)休館日 原則として、毎週土日及び祝日(国の休日体制と同一)
4)TEL 042-599-5050
5)FAX 042-599-5051

5.公開見学会日程等
(見学会)平成12年11月29日  11:00~
(懇親会)        〃 11:30~13:00

見学会及び懇親会参加予定機関・団体名
日野市、日野市議会、東京都、南平台自治会、みなみが丘自治会、野生動物救護獣医師協会(WRV)、(財)日本野鳥の会、(財)日本鳥類保護連盟、(社)日本獣医師会、(社)日本動物園水族館協会、東京都立多摩動物公園、日本環境災害情報センター(JEDIC)、環境庁 ほか(順不同)

連絡先
環境庁自然保護局野生生物課
課 長 :森 康二郎 (6460)
 室 長 :上河 潔  (6470)
 担 当 :野口、奥山(6472)