報道発表資料

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2010年11月19日
  • 保健対策

平成22年度水俣病経験の普及啓発セミナー(海外行政担当者等招へい研修)の開催について(お知らせ)

 環境省では、平成8年度から水俣病経験の普及啓発セミナーを実施しています。
 本年度は、平成22年11月26日(金)~12月1日(水)に、水俣病経験の普及啓発セミナー(海外行政担当者等招へい研修)を開催します。

1 経緯

 水俣病問題に関しては、平成7年12月に閣議決定された内閣総理大臣談話において、当時の村山総理が「水俣病の悲劇を教訓として謙虚に学び、世界の国々に対し、我が国の経験や技術を活かして積極的な協力を行うなど国際的な貢献をしてまいる所存。」と表明し、また、平成18年4月に発表された「水俣病公式確認50年に当たっての内閣総理大臣の談話」においても、「水俣病の経験を内外に広く伝え続ける」旨述べられています。
 このことから、環境省では、開発途上国を中心に水俣病の経験から得た教訓を伝えるため、平成8年度から平成14年度にかけてインドネシア、フィリピン、タイ、中国、ベトナムにおいて「水俣病経験の普及啓発セミナー」を開催しました。また、平成15年度からは、次世代に水俣病問題及びその経験から得られた教訓などを伝えるため、国内においてセミナーを開催し、教職員や学生等を対象に学校教育における実践例などを紹介するとともに、これらの国の行政官を日本に招聘し、水俣病経験を伝えるための普及啓発セミナーを行ってきました。
 本年度は、水銀による環境汚染等の問題を抱える東・東南アジアの国々を中心に、若手の環境行政担当者等を東京、水俣地域に招聘し、直接、水俣病の教訓に触れ、公害の未然防止の重要性や日本の環境行政の現在の姿を伝えることで、それぞれの国における具体的な環境保全施策に役立ててもらうための普及啓発セミナーを行うこととしました。

水俣病経験の普及啓発セミナー(海外行政担当者等招へい研修)の概要

期日
平成22年11月26日(金)~12月1日(水)
場所
東京、熊本県水俣市
主催
環境省
運営
(財)水と緑の惑星保全機構
参加予定者
インドネシア、フィリピン、タイ、ベトナム、中国、
韓国、モンゴルの7カ国の環境行政担当者等14人

プログラム(予定)

日にち午前午後
11/26
(金)
(福岡より水俣へ移動) <講義>
 水俣病の概要等
 国立水俣病総合研究センターの国際研究協力と環境研究への取組について
<施設見学>
 国立水俣病総合研究センター
11/27
(土)
<施設見学>
 水俣病情報センター
 水俣市立水俣病資料館
<講義>
 水俣病語り部の講話(水俣)
<施設見学>
 水俣市立明水園
 ほっとはうす
11/28
(日)
<現地見学>
 水俣病歴史考証館
 漁港~百間排水口等
<現地見学>
 水俣湾埋立地
<講義>
 水銀の健康影響等について
 グループワーク
11/29
(月)
<講義>
 水俣市の環境行政
<施設見学>
 水俣エコタウン
<施設見学>
 チッソ(株)水俣製造所

(東京へ移動)
11/30
(火)
<施設見学>
 地球環境パートナーシッププラザ
 皇居外苑管理事務所濠水浄化施設
<講義>
 水俣病語り部の講話(新潟)
 グループワーク
12/1
(水)
<講義>
 日本の環境法講義
 グループ発表
 

※現地で取材する場合には、環境省担当者の指示に従ってください。

連絡先
環境省総合環境政策局環境保健部環境保健企画管理課特殊疾病対策室
(代表:03-3581-3351)
(直通:03-5521-8257)
室長:冨澤 一郎(内線6330)
室長補佐:今井 正之(内線6331)
担当:中山 有宇子(内線6331)