報道発表資料

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2010年11月22日
  • 再生循環

微量のPCBを含む廃棄物の焼却実証試験の実施について(お知らせ)

 環境省は、千葉県及び杉田建材株式会社の協力を得て、微量のPCBを含む廃棄物の焼却実証試験を実施することとしましたのでお知らせいたします。

1.趣旨

 PCBを使用していない廃トランス等の中に、微量のPCBに汚染された絶縁油を含むもの(以下「微量PCB汚染廃電気機器等」という。)が大量に存在することが判明しており、環境省ではその処理体制の整備に向け、平成17年度から、既存の産業廃棄物処理施設において焼却実証試験を行い、安全かつ確実に処理できることを確認してきました。
 また、平成21年度からは、微量のPCBを含む他の廃棄物についても焼却実証試験を行い、安全かつ確実に処理できることを確認してきました。
 環境省は、微量PCB汚染廃電気機器等及び微量のPCBを含む他の廃棄物(以下「微量のPCBを含む廃棄物」という。)の処理体制の検討に向け、引き続き既存の産業廃棄物処理施設等において微量のPCBを含む廃棄物が安全かつ確実に処理できることを確認するため、今般、関係自治体である千葉県及び産業廃棄物処理施設の設置者である杉田建材株式会社の協力を得て、焼却実証試験を実施することとしました。
 焼却実証試験の概要は、以下のとおりです。

2.焼却実証試験の概要

(1)実施場所及び実施期間

杉田建材株式会社(千葉県市原市)
平成22年11月30日(火)~12月2日(木)

(2)実施内容

 微量PCB汚染廃電気機器等(微量のPCBに汚染された絶縁油)を焼却し、排ガス中のPCB濃度等を分析することにより、これが適正に処理されていることを確認します。焼却は、燃焼ガスを850℃以上の温度に保ちつつ、2秒以上滞留させて行うものとします。
 なお、実施に当たっては、廃棄物処理、分析、健康影響等に関する専門家の助言を得ることとします。

3.これまでの焼却実証試験の実施状況

 平成18年3月から平成22年3月にかけて、微量のPCBを含む廃棄物を試験試料として用いた焼却実証試験を13箇所の施設で合計23回実施し、いずれも試験試料が安全かつ確実に処理されたことを確認しています。

4.その他

 今後も、協力が得られる他の施設において、焼却実証試験を実施していく予定です。

連絡先
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部産業廃棄物課
直通:03-5501-3156
代表:03-3581-3351
課長:廣木 雅史(内線6871)
課長補佐:松崎 裕司(内線6880)
主査:鈴木 聡(内線6895)