報道発表資料

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2010年10月18日
  • 地球環境

第9回ASEAN+3環境大臣会合及び第2回東アジア首脳会議(EAS)環境大臣会合の結果について

 第9回ASEAN+3環境大臣会合が10月14日(木)に、第2回東アジア首脳会議(EAS)環境大臣会合が10月15日(金)に、ブルネイ・バンダルスリブガワンにて開催され、我が国からは竹本環境省参与が出席しました。ASEAN+3環境大臣会合においては、日中韓三カ国とASEANの間の環境協力の推進について議論が行われました。EAS環境大臣会合においては、同会合の優先課題である環境的に持続可能な都市に関する取組の一層の推進に各国が賛同するなどの成果が得られ、文書にまとめられました。

1 第9回ASEAN+3環境大臣会合の概要

(1)会議名:
第9回ASEAN+3環境大臣会合
(2)開催日:
平成22年10月14日(木)
(3)会場:
エンパイア ホテル アンド カントリークラブ
(ブルネイ・バンダルスリブガワン)
(4)出席者:
ASEAN諸国(ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム)、日本、中国、韓国、ASEAN事務局。議長はスヨイ(H.E. Mr. Pehin Dato Suyoi Haji Osman)ブルネイ開発大臣。我が国からは竹本環境省参与が出席。
(5)会議の概要:
[1]
 スヨイ・ブルネイ開発大臣の開会の挨拶に続いて、日中韓からそれぞれ挨拶を行った。
[2]
 我が国からは、気候変動対策の推進、生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)への協力要請、日中韓三カ国環境大臣会合(TEMM)とASEAN+3の共同活動の推進、東南アジアとの環境協力の推進等について述べた。
[3]
 ASEAN+3の協力についての報告が行われ、ASEAN+3環境青少年フォーラム、生物多様性の保全と持続可能な利用のための分類学とガバナンスの能力構築に関するプロジェクトおよびASEANにおける環境的に持続可能な都市推進プロジェクトの結果や今後の計画について意見交換を行った。
[4]
 日中韓各国とASEANとの協力のレビューを行った。
我が国からは、本年8月に行われた日ASEAN環境対話の結果や日ASEAN統合基金による環境協力の状況について報告を行った。
中国は、中ASEAN環境協力センターの設立や中ASEAN環境保護協力戦略の進捗状況等につき報告を行った。
韓国は、東南アジア熱帯地域における森林エコシステム荒廃地復旧プロジェクトの進捗やASEAN森林協力機構の準備状況等につき報告を行った。
[5]
 日中韓からのASEANへの協力について、ASEAN側から謝辞が述べられるとともに、今後更なる協力の推進への期待が表明された。
[6]
 次回のASEAN+3環境大臣会合は、2011年にカンボジアにおいて開催することを確認して閉会した。

2 第2回東アジア首脳会議(EAS)環境大臣会合の概要

(1)会議名:
第2回東アジア首脳会議(EAS)環境大臣会合
(2)開催日:
平成22年10月15日(金)
(3)会場:
エンパイア ホテル アンド カントリークラブ
(ブルネイ・バンダルスリブガワン)
(4)出席者:
ASEAN諸国、日本、中国、韓国、豪州、ニュージーランド、インド、ASEAN事務局。議長はスヨイ・ブルネイ開発大臣。我が国からは竹本環境省参与が出席。
(5)会議の概要:
[1]
 スヨイ・ブルネイ開発大臣による開会挨拶が行われた。
[2]
 「今後のEAS協力」に関する議論で、我が国からは、日本が主導して本年3月にインドネシアで開催した第1回環境的に持続可能な都市(Environmentally Sustainable Cities:ESC)ハイレベルセミナーの成果を紹介するとともに、第2回のセミナーを、来年第1四半期に北九州市で開催することを提案したところ、カンボジア、タイ、マレーシアから共催の申し出がなされるなど、各国から積極的な参加の意志が示された。また、各国や国際機関等が参加し、ESCを促進することを目的とした環境的に持続可能な都市に係る新たなパートナーシップを提案し、各国の賛同を得た。
[3]
 続いて、アジア3R推進フォーラム、環境的に持続可能な交通(EST)、越境大気環境対策、アスベスト対策、コベネフィット・アプローチの推進等、EAS各国との環境協力の取組を紹介し、各国から感謝の意が表明された。また、生物多様性条約COP10の開催に向けて各国の協力を要請した。
[4]
 今次会合の成果をとりまとめた文書が採択され、環境的に持続可能な都市ハイレベルセミナー、SATOYAMAイニシアティブ、クリーンアジア・イニシアティブ、アジア・コベネフィット・パートナーシップ等我が国のイニシアティブや、アジア3R推進フォーラム、COP10への協力、温暖化対策につながる取組みへの協力等が同文書に盛り込まれた。(※成果文書については別紙1及び別紙2参照)
[5]
 次回のEAS環境大臣会合は、2011年にカンボジアで開催することが望ましいことを確認した。

3 バイ会談の結果概要

 竹本環境省参与は、ニュージーランド環境省のビートソン次官と環境的に持続可能な都市や、COP10、排出量取引市場等について意見交換を行った。

添付資料

連絡先
環境省地球環境局国際協力室
直通:03-5521-8248
代表:03-3581-3351
室長:新田 晃(6765)
室長補佐:塚田 源一郎(6761)
担当:溝口 恵子(6764)

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