報道発表資料

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2010年06月25日
  • 地球環境

特定者間完結型カーボン・オフセットガイドラインの公表について(お知らせ)

環境省では2008年2月に「我が国におけるカーボン・オフセットのあり方に関する検討会」にて「我が国におけるカーボン・オフセットのあり方について(指針)」をとりまとめました。

本指針においては、市場を通さずに特定者間のみで排出量の埋め合わせを行うカーボン・オフセット(特定者間完結型)において、「市民、NPO/NGO、会議・イベントの主催者等が実施する排出削減・吸収活動に伴う排出削減・吸収量について地域の有識者等第三者が確認する手法について、公的機関が具体的な事例を示す必要がある」としています。

今般、検討会とパブリックコメントを経て、「特定者間完結型カーボン・オフセットの取組に係る信頼性構築のためのガイドライン」を策定しましたので、お知らせいたします。

1.「特定者間完結型カーボン・オフセットガイドラインについて

(経緯)
 環境省では、特定者間完結型カーボン・オフセットについて、そのあり方や信頼性を確保するための仕組み等について検討するため、2010年1月より4回の検討会を開催するとともにパブリックコメント(2010年4月20日(火)から5月10日(月)まで実施。)を経て、「特定者間完結型カーボン・オフセットの取組に係る信頼性構築のためのガイドライン」を策定しました。

(概要)
 本ガイドラインは、特定者間完結型カーボン・オフセットに取組む地方自治体・事業者等にむけ、排出量の把握及び削減努力、排出削減・吸収活動の算定等の考え方や望ましい情報提供のあり方等を解説するもので二部構成になっています。
 第1部 カーボン・オフセットの基本的な考え方では、カーボン・オフセットと言えるものはどういうものか、オフセットに使う排出削減・吸収価値の違い(市場流通型と特定者間完結型)について解説しています。
 第2部 適切なカーボン・オフセットの進め方では、第1部で特定者間完結型カーボン・オフセットであることを確認した取組について、排出量の算定、削減努力、埋め合わせ、情報提供までの確認すべきポイントについて明記しています。

特定者間完結型カーボン・オフセット検討会委員名簿(五十音順・敬称略)

氏名現職名
明日香 壽川 東北大学 東北アジア研究センター 教授
池里 政弘 社団法人日本能率協会 地球温暖化対策支援室 室長
一方井 誠治 京都大学 経済研究所附属先端政策分析研究センター 教授
宇高 史昭 京都市 環境政策局 地球温暖化対策室 計画推進担当課長
小林 紀之 日本大学大学院 法務研究科 教授
末吉 竹二郎 国連環境計画 金融イニシアティブ特別顧問
◎新美 育文 明治大学法学部教授
信時 正人 横浜市地球温暖化対策事業本部 本部長
武川 丈士 森・濱田松本法律事務所 弁護士 

(座長は◎)

2.カーボン・オフセットに係るその他の公表資料について

 カーボン・オフセットの取組に関する各種ガイドライン等は、環境省HP(https://www.env.go.jp/earth/ondanka/mechanism/carbon_offset.html)及びカーボン・オフセットフォーラム(J-COF)HP(http://www.j-cof.org/)に掲載しています。

別紙

特定者間完結型カーボン・オフセットの取組に係る信頼性構築のためのガイドライン
特定者間完結型カーボン・オフセットの取組に係る信頼性構築のためのガイドライン(案)に対するパブリックコメントへの対応方針について

添付資料

連絡先
環境省地球環境局地球温暖化対策課市場メカニズム室
直通:03-5521-8354
代表:03-3581-3351
室長:戸田 英作(6737)
室長補佐:塚本 愛子(6785)
担当:本田 恵(6796)

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