報道発表資料
平成22年1月に世界遺産一覧表への記載のための推薦書を提出した「小笠原諸島」について、世界遺産委員会の諮問機関である国際自然保護連合(IUCN)の専門家による調査が7月に行われます。調査の目的、調査者および調査日程の詳細についてお知らせします。
1.調査の目的
本調査は、世界遺産委員会の諮問機関である国際自然保護連合(IUCN)が行う、推薦物件の世界遺産一覧表への記載にかかる専門的評価プロセスの一部として実施されます。評価の主な目的は次のとおりです。
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- 推薦地の全ての側面についてよく知ること
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- 推薦区域の境界線を調査すること
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- 管理のためのシステムとその有効性を評価すること
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- 推薦地に対する現在及び将来の脅威を調査すること
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- 推薦に対する地域のサポートを評価すること
2.調査期間
平成22年7月2日(金)から15日(木)まで
詳細は別紙1をご覧下さい。
3.派遣される専門家
ピーター・シャディー Mr Peter SHADIE
国際自然保護連合(IUCN)アジア保護地域プログラム責任者
(オーストラリア国籍)
ニューサウスウェールズ州国立公園・野生生物局 勤務、1999年 国際自然保護連合(IUCN)本部 保護地域プログラム 保護地域プログラム 勤務の後、2006年 より現職
ナオミ・ドーク Ms. Naomi DOAK
国際自然保護連合(IUCN)アジア保護地域プログラム担当
(オーストラリア国籍)
グリフィス大学にて希少両生類の生態と遺伝の研究で学位取得。セーシェル諸島保全NGO勤務、セーシェル諸島基金でアルダブラ環礁の研究職の後、2010年より現職
4.取材について
現地調査の取材にあたっては、円滑な現地調査の実施を確保する観点から、以下のような対応に御協力下さい。
なお、現地調査は、天候やIUCN専門家の意向により日程が大きく変わることも予想されます。取材対応の時間を別の調査実施にあてることもありますことについて、あらかじめ御了承下さい。
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- 現地調査中は、原則として同行取材は御遠慮いただきます。ただし、原則として各日の視察終了後に、小笠原村役場(予定)において、関係機関から記者の皆様への説明を行います。
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- 現地調査中に2回程度、撮影が可能なポイントを設けます。
7月4日 父島長崎展望台
7月12日 母島南崎ほか - [3]
- IUCN専門家による記者会見は現地調査の最終日(13日午前中)に実施する予定です。なお、東京での記者会見は実施しません。
- [4]
- 現地調査の取材をなさる予定の記者の皆様におかれましては、取材にあたっての留意点などを連絡したいと思いますので、平成22年6月25日までに、以下の担当までご連絡下さいますようお願いします。
連絡先
環境省自然環境局自然環境計画課
直通:03-5521-8274
代表:03-3581-3351(内線6477)
担当:羽井佐(はいさ)幸宏
(参考)現地調査の取材についてIUCNの考え方
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- 現地調査の取材は世界遺産の問題について紹介するよい機会にもなりうるが、現地調査の主要な焦点ではない。
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- 現地調査は専門的・技術的なものであり、すべての調査行程にメディアが同行することは好ましくない。
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- IUCN専門家は、小笠原諸島が世界遺産一覧表に記載勧告されるか否か、何の公的な発言もできない。
添付資料
- 連絡先
- 環境省自然環境局自然環境計画課
直通:03-5521-8274
代表:03-3581-3351
課長:星野 一昭(内線6430)
課長補佐:奥山 正樹(内線6435)
担当:羽井佐 幸宏(内線6477)