11月8日(水)に、平成12年版環境白書を題材にした「みんなでつなぐ千年の草原 マンガで見る環境白書VII」(当室監修)が発売される。本書は、平成12年版環境白書(総説)の第2章第4節で取り上げられた「住民主導による環境保全を通じた地域コミュニティの再興」というテーマを基に、地域の住民による環境保全への取組とその活動を通した地域の活性化について、熊本県・阿蘇地域の草原における"野焼き"を題材に、分かりやすくマンガで表現したものである。
次世代を担う子供たちに、環境保全のために地域住民が主体となって地域環境保全のために活動することの重要性と、そうした活動が地域の活性化にもつながることについての意識の啓発を図るため、本書を作成した。
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内容の要約 |
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阿蘇の草原で飼われている牛がたびたび盗まれていることを知った大分県くじゅう地域に住む小学生の岩田鋼次(いわたこうじ)は、牛ドロボウを探している阿蘇地域の小学生の広原芳樹(ひろはらよしき)と森山梨花(もりやまりか)と出会い、牛ドロボウ探しを手伝うこととなった。 鋼次は、阿蘇の草原は雄大で美しく、草原特有の自然環境があるが、この草原は千年もの昔から人手により維持されてきたこと、草原を維持していくためには、毎年の「野焼き」や野焼きの準備のための「輪地焼き」が必要なことを知った。また、最近は人手不足と畜産業従事者の高齢化から年々地域の住民だけでは行いきれずにボランティアの力を借りていることを知り、これから先草原を守るために、自分たちのような子供でもできることはないか考えてみるが、なかなか答えが出ない。 輪地焼きが進むなかで牛ドロボウを探していた鋼次たち3人は、ばったり牛ドロボウと出くわす。しかし、牛ドロボウのたばこの投げ捨てのために火災が発生し、火に囲まれてしまう。鋼次たち3人はとっさに知恵を出し合い何とか火から逃れることができた。火は鎮火して、牛ドロボウは警察に捕らえられた。 鋼次たち3人は気がついた。一人一人では微力でも力を合わせることでできることがあるということを。 そして、阿蘇の草原のためにできることから始めることにした。場所は離れていても草原を守るという一つの目標のためやっていこうと・・・。
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対象とする読者層 |
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小学校高学年・中学生から理解できる内容で、幅広い読者層を対象に作成した。
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入手方法等 |
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全国大手書店・政府刊行物センターで市販一部360円(税別) (編集・発行大蔵省印刷局) |
- 連絡先
- 環境庁企画調整局企画調整課調査企画室
室長 :小木津敏也(6250)
担当 :柄沢 竜治(6253)