報道発表資料

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2010年05月21日
  • 再生循環

マイボトル・マイカップキャンペーンの開始について(お知らせ)

 環境省では、国民の誰もが簡単に実践できるリユースの具体的な取組として、従来から進めてきたマイバッグの利用に加え、本年6月から新たにマイボトル・マイカップの普及促進のキャンペーンを企業、大学、地方自治体等様々な主体の参加を得て行うこととしました。
 本キャンペーンでは、マイボトル・マイカップが利用できるお店の情報提供などを行うほか、キックオフイベントとして6月5日、6日に東京代々木公園で開催するエコライフ・フェアでキャンペーンの趣旨等を紹介するブースの出展やフェリス女学院大学、横浜市立大学及び大阪大学における実証実験を行います。

1.趣旨・背景

 循環型社会の構築には3R(リデュース、リユース、リサイクル)に係る施策の総合的な推進が不可欠です。これらの施策のうち、リサイクルについては各種リサイクル法の施行等に基づき着実に推進してきましたが、今後はより一層のリデュース、リユースの推進をしていく必要があります。
 リユースに係る施策については、個別の課題ごとに、たとえば家電製品であれば小売事業者向けにリサイクル・リユースガイドラインの作成などに取り組んできたところですが、リユースとは物を繰り返し大切に使うものであることから、とりわけ国民一人ひとりの実践を促すことが重要です。こうした取組としては、たとえば、マイバッグの利用は広く普及してきたところですが、近年では、飲食店やイベント会場等で使い捨て飲料容器を使わない取組が着実に広がりをみせるとともに、さらに一歩進んで、個人がマイボトルやマイカップ(自分の水筒、タンブラー、コップ、ジョッキ等)を持参した場合にも飲料等のサービスを提供する動きも出てくるなど、皆さんの間でも徐々にマイボトル・マイカップを使う取組が見られるようになりました。
 このため、環境省としては、こうした新しい取組を促すため、マイボトル・マイカップキャンペーン(以下「キャンペーン」という。)」を行うこととしました。

2.キャンペーンの概要

 キャンペーンでは、上記の趣旨に賛同し、以下に述べるような取組を行い、その取組を後述の環境省ウェブサイト上で紹介させていただける団体をキャンペーンの参加団体として募集しますので、皆さんの積極的な参加をお願いします。
 また、こうした取組を通じて国民の皆様にできることから取組を始めてもらえたらと思います。

(1)
キャンペーンの実施体制
 キャンペーンは当面今年度内のものとして、以下の体制で行います。
主催:
環境省
後援:
(社)浄水器協会、(社)日本水道協会、全国茶商工業協同組合連合会、全国魔法瓶工業組合、(社)日本ボトルウォーター協会
参加団体:
キャンペーンの趣旨に賛同し、以下に述べるような取組を行い、その取組をウェブサイト上で紹介させていただける企業、大学、市民団体、地方自治体等の団体。
参加団体の取組としては、
[1]
環境省と参加団体が協働で実証実験やイベントを行う
[2]
コーヒーショップ、喫茶店等が飲料をマイボトル、マイカップに提供する
[3]
市民団体・地域・地方自治体が地域で、または企業がオフィスで、マイボトル、マイカップに関する取組を推進する
 等があります。参加を表明いただき、事務局に連絡をいただいた団体は、随時ウェブサイト上で御紹介いたします。
 また、キャンペーンは、昨年マイボトルに関する普及啓発活動を行い本年10月にもキャンペーンを行う予定の九都県市首脳会議廃棄物問題検討委員会 (http://www.re-square.jp/)とも連携をとりつつ取り組んでいくことを検討しています。
(2)
キャンペーンにおける具体的な取組
1)
ウェブサイトによる情報提供、参加の呼びかけ キャンペーンのウェブサイトを開設し、マイボトル・マイカップの利用の意義やマイボトル・マイカップが利用できるお店の情報など参加団体の取組やその他の関連情報を提供し、個人の取組を促すとともに新たな団体が取組を始めるきっかけを作ります。
2)
キックオフイベント~エコライフ・フェアにおけるキャンペーンブース
6月5日、6日に東京代々木公園で行う環境省主催のイベント、エコライフ・フェアにおいてマイボトル・マイカップキャンペーンのブースを開設します。
このブースでは、以下のようにマイボトル・マイカップを持参の方へのお茶や冷水の提供、マイボトル・マイカップに関する展示等を行います。
吉村紙業(株)、(株)楽山、全国茶商工業協同組合連合会により、マイボトル・マイカップを持参した方へお茶の無料提供(給茶スポット)
(社)浄水器協会による浄水器の展示、マイボトル・マイカップを持参した方への浄水器からの冷水の無料提供
東京都水道局、魔法瓶メーカー等による展示
当日はマイボトル・マイカップをお持ちの上是非お越しください。
3)
実証実験
 本年6月から7月にかけて以下の大学においてモニターとなる学生(400人~500人)を募り、マイボトル(ステンレス製魔法瓶、水筒等)を使ってもらうとともに、浄水器・給水機の設置、学食等でマイボトルを使う人への飲料の割引等マイボトル・マイカップが利用しやすい環境を整備し、マイボトル・マイカップの普及に向けた課題把握、環境整備の効果把握を行います。   
[1]
フェリス女学院大学緑園キャンパス(横浜市泉区緑園4-5-3)における実証実験
主催:
フェリス女学院大学(エコキャンパス研究会)
共催:
サーモス(株)、タイガー魔法瓶(株)、(株)環境向学、(株)寺岡精工、マザーウォーター(株)、横浜市水道局、環境省
[2]
横浜市立大学金沢八景キャンパス(横浜市金沢区瀬戸22-2)における実証実験
主催:
横浜市立大学、環境省
共催:
象印マホービン(株)、ピーコック魔法瓶工業(株)、(株)スター商事(SIGG)、(株)環境向学、(株)寺岡精工、(社)日本ボトルウォーター協会、東レ(株)、横浜市水道局
[3]
大阪大学豊中キャンパス(大阪府豊中市待兼山1丁目)における実証実験(学生 2,000名にステンレスボトルを配布。携帯電話を活用したアンケート調査を実施)
主催:
大阪大学
共催:
環境省、大阪大学生協
(3)
キャンペーンのロゴマーク
 参加団体にはこのマークを使っていただくためのキャンペーンのロゴマークとして以下を制定しました。

(キャンペーン全般、参加に関する問い合わせ先)
マイボトル・マイカップキャンペーン事務局
〒113-0033 東京都文京区本郷3-43-16 成田ビル3階
財団法人地球・人間環境フォーラム内
TEL:03-3813-9735 FAX:03-3813-9737
E-mail:mybottle_cup@gef.or.jp

連絡先
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部企画課リサイクル推進室
直通 03-5501-3153
代表 03-3581-3351
室長 上田 康治(内線6831)
室長補佐 永見 靖(内線6824)
担当 村上 義紀(内線6854)