報道発表資料

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2000年10月27日

君津共同火力株式会社君津共同発電所5号機に係る環境庁長官意見の提出について

環境庁は、君津共同火力株式会社君津共同発電所5号機(千葉県君津市)の発電設備立地計画について、環境影響評価法第60条及び電気事業法第46条の14第2項の規定に基づき、通商産業大臣より環境の保全の見地からの意見を求められたことから、平成12年10月27日付けで、同大臣に対し、ばい煙対策等に関する環境庁長官意見を提出した。

[事業概要]

計画位置千葉県君津市君津(関係地域…君津市、木更津市及び富津市)
事業者君津共同火力株式会社
発電方式ガスタービン及び汽力(発電端熱効率47.5%、定格出力)
出力30万kW年間利用率80%
燃料
高炉ガス*3,418Mm3N/年

硫黄0.0063%
コークス炉ガス*2217Mm3N/年
用地約14ha …現在は重・原油タンクがある部分に設置するもの
運転開始平成16年3月(予定)

*可燃成分としてはCO(23.8%)及びH2(4.0%)を主成分とする製鉄所生産工程で生じる副生ガス。発熱量3.6MJ/m3N
*2可燃成分としてはH2(56.0%)及びメタン(29.2%)等炭化水素を主成分とする製鉄所生産工程で生じるガス。発熱量21.8MJ/m3N

[環境庁長官意見の内容]

 計画地周辺地域においては、大気汚染防止法の硫黄酸化物に係る総量規制地域に指定されており、浮遊粒子状物質に係る環境基準の達成状況が芳しくない。このような地域において行われる本事業については、大気環境への負荷を可能な限り低減する必要があることから、以下の措置を講じるとともに、その旨を環境影響評価書に記載すること。

(1) 発電所全体としてのばい煙排出量が実績ベースで現状を上回らないよう、既設発電設備におけるばい煙処理装置等の維持管理を徹底すること。

(2) ばい煙排出濃度の監視結果を含む発電所の運転情報の公表について、地方公共団体等関係機関と協力し適切に行うこと。

 

添付資料

連絡先
環境庁企画調整局環境影響評価課環境影響審査室
室長   森谷 賢  (内6231)
 審査官 立川 裕隆(内6232)