報道発表資料
 環境省は、国連大学、生物多様性条約事務局とともに、本年5月10日に「世界と日本の生物多様性総合評価発表記念シンポジウム 生物多様性のいま -いのちの共生を、未来へ-」を開催することとなりましたので、お知らせします。
 世界の生物多様性の総合評価については、生物多様性条約事務局によって、「地球規模生物多様性概況第3版(GBO3)」の作成が進められており、同日付で、生物多様性条約第14回科学技術助言補助機関会合(SBSTTA)が開催されるケニア(ナイロビ)など、世界各地で同時発表されます。
 日本の生物多様性の評価については、環境省が設置した「生物多様性総合評価検討委員会」により検討がなされてきた結果がとりまとめられ、本シンポジウムで発表されます。
 また、本シンポジウムでは有識者によるパネルディスカッションが予定されています。
1.目的
 世界の生物多様性は、いま、深刻な危機に直面しています。開発、森林伐採、水質汚濁、外来種の侵入、地球温暖化などによって、絶滅のおそれのある種や多様な生態系の状況はより深刻さを増しています。このままでは、この地球の生物多様性に支えられている私たちのくらしの恵みも得られなくなってしまうおそれがあります。
 生物多様性条約事務局では、世界各国からの報告をもとに、地球規模の生物多様性の現状と傾向をまとめた「地球規模生物多様性概況第3版(GBO3)」の作成を進めてきました。また環境省は、2008年に「生物多様性総合評価検討委員会」を設置し、過去50年間の日本の生物多様性の状況と現状の評価の取りまとめが進められてきました。GBO3の最終レポートは、5月10日に世界各地で同時発表されます。日本でもGBO3を発表し、併せて日本の生物多様性総合評価の結果を発表することにより、生物多様性の保全と持続可能な利用の重要性を広く一般の人々にも認識してもらうと共に、「SATOYAMAイニシアティブ」を始めとするわが国の様々な取組に関する議論を通じた一層の推進を図っていくために本シンポジウムを企画しました。
 「生物多様性の損失速度を2010年までに顕著に減少させる」とした生物多様性条約の2010年目標の達成状況はどうなったのか、そして、明らかになった世界と日本の生物多様性を見据えて、国、社会、国民一人ひとりはこれからどうしていくべきなのか、社会における「生物多様性の主流化」についても考えるきっかけにしたいと思います。
2.概要
- [1]開催日時:
 - 平成22年5月10日(月)13:30~
 - [2]開催場所:
 - 東京都渋谷区神宮前5-53-70
国連大学本部3階 ウ・タント国際会議場 - [3]主催:
 - 環境省、国連大学、生物多様性条約事務局
 - [4]後援:
 - 外務省
 - [5]入場料:
 - 無料(定員300名・事前登録制)
- ※
 - 会場には駐車場がありませんので、お越しの際は公共交通機関をご利用ください。
 
 - [6]申込先:
 - 
 件名に『5/10生物多様性総合評価発表記念シンポジウム』と記入し、本文に氏名、所属機関、Eメールアドレス、電話番号、本シンポジウムを何で知ったかを明記して、5月5日(水)までにeventregistration@ias.unu.edu宛に御送信下さい。
お申込みをされた方には随時返信メールをお送りしますので、そちらをプリントアウトの上、当日受付に御提示下さい。
なお、定員になり次第、締め切らせていただきますので予め御了承下さい。 - [7]使用言語:
 - 日本語及び英語(同時通訳付き)
 - [8]プログラム
 - 
- 13:30-13:45
 - 冒頭挨拶
 - ・
 - 環境省
 - ・
 - 武内 和彦(国連大学副学長)
 - 13:45-14:00
 - ビデオメッセージ
 - ・
 - アフメッド・ジョグラフ(生物多様性条約事務局長)
 - 14:00-15:20
 - プレゼンテーション
 - ・A.H.ザクリ
 - (マレーシア政府科学顧問/GBO3科学審査パネル共同議長)
『GBO3とポスト2010年目標』 - ・中静 透
 - (東北大学大学院生命科学研究科教授/生物多様性総合評価検討委員会座長)
『日本の生物多様性総合評価について』 - ・渡邉 綱男
 - (環境省大臣官房審議官)
『COP10とその先に向けた日本の取組』 - 15:20-15:40
 - 休憩
 - 15:40-17:00
 - パネルディスカッション -私たちは今、何をなすべきか-
 - ・
 - コーディネーター:武内 和彦
 - ・
 - パネリスト:
- A.H.ザクリ
 - 中静 透
 - 植田 和弘
 - (京都大学大学院経済学研究科・地球環境大学院教授)
 - 吉田 正人
 - (国際自然保護連合日本委員会会長、生物多様性条約市民ネットワーク共同代表)
 - 藤田 香
 - (日経BP社 環境経営フォーラム 生物多様性プロデューサー)
 - 渡邉 綱男
 
 - 17:00-
 - レセプション(2Fレセプションホール)
※演者と参加者との交流の場です。 
 - ※
 - なお、国連大学のホームページ(http://videoportal.unu.edu/e49)では日本語・英語対応で中継が見られる予定となっております。
開催後は、(http://videoportal.unu.edu/)のページ左上にあります”Videos“をクリックいただくことで録画が見られる予定となっております。 
環境省自然環境局自然環境計画課
生物多様性地球戦略企画室
 担当:平野・若松
 TEL:03-3581-3351(内線6478)
 FAX:03-3591-3228
- 連絡先
 - 環境省自然環境局自然環境計画課生物多様性地球戦略企画室
代表:03-3581-3351
直通:03-5521-8275
室長:鳥居 敏男(6480)
室長補佐:長田 啓(6490)
課長補佐:平野 明徳(6490)
担当:若松 佳紀(6478)
 
関連情報
過去の報道発表資料
- 平成22年2月22日
 - 平成21年度生物多様性総合評価検討委員会(第3回)の開催について(お知らせ)